株式会社Shido 調査レポート

採用・求人市場マーケティング資料〈和歌山県〉

作成 2026年9月対象 和歌山県(和歌山・海南・橋本・湯浅・御坊・田辺・新宮の7ハローワーク管内)テーマ 採用状況・地域別の求人倍率・職種別の人手不足・求人広告・応募者の動き・賃金・働き手の供給主な根拠 厚生労働省 一般職業紹介状況・和歌山労働局/総務省/全国求人情報協会/マイナビ・リクルート・帝国データバンクほか

和歌山県の有効求人倍率は0.94倍(2026年7月)で、2026年5月から1倍を下回っています。ハローワークの新規求人は10か月続けて減りました。一方で求人広告は前年から46.5%増えて近畿で最も大きく伸び、企業の採用の窓口は民間の求人サイトへ移っています。県内の差も大きく、和歌山市周辺(0.83倍)に対し、紀南の新宮(1.47倍)・有田の湯浅(1.45倍)は人が足りません。働き手の人口は2040年までに29.4%減る見込みで、関西で最も大きな減少です。本資料は、和歌山県で人を採る企業と、採用を支援する事業者のために、県の採用環境を公的統計と業界データからまとめたものです。

0.94倍
有効求人倍率(受理地別・季節調整値、2026年7月)。2026年5月から1倍割れ。就業地別は1.03倍
+46.5%
求人広告掲載件数の前年同月比(2026年7月、17,293件)。近畿で最大の伸び
1.47倍
新宮ハローワーク(新宮市・東牟婁郡)の有効求人倍率。和歌山は0.83倍、海南は0.79倍
4.36倍
建設・採掘の有効求人倍率。保安4.34倍、介護関連2.72倍。一般事務は0.25倍
75.0%
高卒就職者の県内就職率(2025年3月卒)。新宮管内は38.9%
−29.4%
生産年齢人口(15〜64歳)の2040年までの減少率。関西で最大。30市町村のうち11市町村で4割超の減少
CHAPTER 1

採用市場の全体像 ── 倍率は1倍割れ、広告は近畿最大の伸び

ハローワークの有効求人倍率と、関西・全国との比較から、和歌山県の採用環境を見ます。

有効求人倍率の推移 年平均、単位:倍。厚生労働省「一般職業紹介状況」。受理地別は求人を受け付けたハローワーク、就業地別は実際に働く場所で数えた値。
和歌山(受理地別)和歌山(就業地別)全国
受理地別の倍率は2023年の1.13倍から下がり、2025年は1.09倍でした。就業地別は1.1〜1.2倍台と受理地別より高く、県内の職場の求人に対して人が足りない状態は続いています。
有効求人倍率(季節調整値)の動き 受理地別、単位:倍。2025年1月〜2026年7月の3か月ごと。
季節調整値は2025年1月の1.14倍から下がり続け、2026年7月は0.94倍と全国(1.18倍)との差が0.24ポイントに広がりました。新規求人は前年同月比−8.2%、パートの求人は−15.6%で、ハローワークに出る求人が減っています。正社員の倍率は0.85倍です。
指標和歌山県全国(比較)時点
有効求人倍率(受理地別・季節調整値)0.94倍1.18倍2026年7月
有効求人倍率(就業地別・季節調整値)1.03倍1.18倍2026年7月
正社員の有効求人倍率(原数値)0.85倍0.98倍2026年7月
有効求人数/有効求職者数14,066人/15,445人-2026年7月
新規求人(前年同月比)−8.2%−0.8%2026年7月
完全失業率2.2%2.5%2025年平均
求人広告掲載件数(前年同月比)17,293件(+46.5%)近畿 454,867件(+16.6%)2026年7月
雇用人員判断DI(近畿、全産業)-近畿 −33(全国 −37)2026年6月短観

受理地別・就業地別は季節調整値、求人数・求職者数・新規求人・正社員倍率は原数値(正社員倍率は正社員求人÷パートを除く常用の求職者でShido計算)。失業率は労働力調査の都道府県別モデル推計。求人広告は全国求人情報協会。短観は日本銀行大阪支店(近畿は単純集計、全国は母集団推計)。

読み方:有効求人倍率はハローワークに出た求人と求職者だけの数字で、民間の求人サイトや人材紹介は含みません。関西の求人広告は前年から16.6%増えている一方で、ハローワークの倍率は下がっています。企業が採用の窓口を民間へ移しているためで、人手が余っていることを意味しません。企業の実感に近い日銀短観では、近畿の人手不足感は2026年6月に全産業−33、非製造業−42とコロナ前より強くなっています。
CHAPTER 2

地域別の採用環境 ── 紀北は求職者が多く、紀南・有田は人が足りない

ハローワーク(公共職業安定所)ごとの有効求人倍率で、県内の地域差を見ます。

ハローワーク別の有効求人倍率 2026年7月、原数値、新規学卒を除きパートを含む。和歌山労働局「一般職業紹介状況」。
紀南の新宮(1.47倍)と有田の湯浅(1.45倍)は人が足りない一方、県北部の和歌山(0.83倍)・海南(0.79倍)は求職者のほうが多い地域です。田辺は1年で1.20倍から0.88倍へ大きく下がりました。県全体の原数値は0.91倍(前年1.07倍)です。

和歌山県の特徴

  • 紀北(和歌山・海南・橋本):外国人労働者の6割が和歌山管内。求職者が多く、応募は集まりやすいが、大阪府の求人とも比べられる。
  • 有田・日高(湯浅・御坊):湯浅は1.45倍。高卒の県内就職率は湯浅管内92.9%と地元に残る若者が多い。
  • 紀南(田辺・新宮):新宮は1.47倍。高卒の県内就職率は新宮管内38.9%で、若者の多くが県外へ出る。
  • ハローワーク経由の就職:県外は12.4%(うち大阪府377件、2024年度)。和歌山市周辺は大阪への通勤圏でもある。
ハローワーク有効求人倍率前年同月主な管轄地域
新宮1.47倍1.49倍新宮市・田辺市本宮町・東牟婁郡(串本出張所分を除く)
湯浅1.45倍1.57倍有田市・有田郡
橋本1.01倍1.08倍橋本市・伊都郡
串本出張所0.94倍0.84倍すさみ町・串本町・古座川町
御坊0.88倍0.93倍御坊市・日高郡(みなべ町を除く)
田辺0.88倍1.20倍田辺市(本宮を除く)・西牟婁郡(すさみ町を除く)・みなべ町
和歌山0.83倍0.98倍和歌山市・紀の川市・岩出市
海南0.79倍0.91倍海南市・海草郡

管轄区域は厚生労働省「公共職業安定所管轄一覧(和歌山)」。新宮は新宮所と串本出張所の合計で1.34倍(前年1.34倍)。ハローワーク別の就業地別倍率は公表されていません。

CHAPTER 3

職種別・産業別の人手不足 ── 建設・警備・介護が不足、事務は0.25倍

職業別の有効求人倍率と、産業別の新規求人の増減を見ます。

職業別の有効求人倍率 2026年7月、常用(フルタイムとパートの合計)、単位:倍。和歌山労働局「求人・求職バランスシート」と全国(厚生労働省 参考統計表)。
和歌山県全国
建築・土木の技術者5.24倍、建設・採掘4.36倍、保安4.34倍と、現場の職種は4〜5倍の不足です。介護サービスは2.43倍(介護関連の内数では2.72倍)、社会福祉専門職(保育士を含む)2.55倍、医療技術者2.52倍と、医療・福祉の専門職も採りにくくなっています。ほとんどの職種で全国より倍率は低いものの、生産工程(1.81倍)は全国を上回ります。
注意:和歌山県の職業計0.85倍は、職業を分類できない求職者3,016人を含む値です。全国の値は職業分類が一部異なります。和歌山労働局は職種別の求人賃金を公表していません。
産業別の新規求人 2026年7月、前年同月比(%)。和歌山労働局。
新規求人は全体で−8.2%と10か月続けて減っています。製造(+12.9%)と建設(+10.1%)は増えましたが、サービス(−28.9%)・宿泊・飲食(−26.4%)・運輸(−16.4%)で大きく減りました。最も求人の多い医療・福祉(1,544人、構成比29.1%)も−5.9%です。

職種で変わる採用の打ち手

  • 応募が集まる職種(事務など、1倍未満):応募は来る。課題は選考の手間と見極め。応募の絞り込み・Web面接・即日連絡で取りこぼしを防ぐ。
  • 販売・接客・調理(1〜3倍):時給と勤務時間の柔軟さで選ばれる。短時間シフト・スキマバイトの受け皿を作る。
  • 介護・看護・運転・警備(2〜5倍):資格者の取り合い。資格取得支援・未経験採用・シニア採用で母集団を広げる。
  • 建設・技術職(4倍超):求人を出して待つだけでは採れない。人材紹介・ダイレクトリクルーティング・リファラルで探しに行く。
CHAPTER 4

求人広告と応募者 ── 広告は近畿最大の伸び、転職する人は少ない

全国求人情報協会の求人広告掲載件数(主要15媒体の週平均、派遣・職業紹介を除く)と、求職者の行動調査を見ます。

和歌山県の求人広告掲載件数(月次) 2024年8月〜2026年7月、単位:件。全国求人情報協会「求人広告掲載件数等集計結果」。
和歌山県の求人広告は2025年9月の1万608件を底に増え続け、2026年7月は1万7,293件と前年同月比+46.5%です。近畿で最も大きな伸びで、ハローワークの求人が減る一方、民間の求人サイトへの掲載が急増しています。求人が増えた分、1件あたりの応募は取りにくくなっていると考えられます。
過去1年に転職した人の割合 有業者に占める割合(%)、2022年。総務省「就業構造基本調査」(Shido計算)。
和歌山県は過去1年に転職した人の割合が3.3%と関西で最も低く、全国(4.5%)を大きく下回ります。今の職場から動く人が少ないため、中途採用では「転職を考えていない人」に届く発信と、UIJターン層の取り込みが欠かせません。

応募者の動き(全国・近畿の調査)

39.9%
アルバイトが勤務先を決めた理由の1位「応募後すぐ企業から連絡がきた」。「すぐ合否連絡がきた」も30.1%
マイナビ アルバイト就業者調査2026(n=9,000)
7.6%
正社員の転職率(2025年)。過去最高。情報収集は転職サイト37.1%、人材紹介20.6%、求人検索エンジン18.0%
マイナビ 転職動向調査2026
299
関西の応募数の指数(2021年度10〜12月期=100、2026年1〜3月期)。採用予定人数は380、求職者数は214
リクルートエージェント
25.1%
アルバイトの仕事探しで求人紙を使った人。2024年30.6%から減少。求人サイト45.9%・アプリ29.4%
マイナビ
CHAPTER 5

採用手法とコスト ── 近畿の企業は全国より多く払っている

マイナビ「中途採用状況調査2026年版」(2025年実績)の近畿の集計から、採用手法と費用を見ます。府県別の値は公表されていません。

中途採用で使った手法 利用率(%)。マイナビ(全国n=1,500、近畿n=262)。
全国近畿
近畿の企業は、転職サイト・自社ホームページ・ハローワークをいずれも全国より多く使い、ダイレクトリクルーティングやリファラルはやや少なめです。「広告を出して待つ」手法に頼る傾向があります。
682.2万円
近畿の年間中途採用費用(全国609.9万円)。予算580.4万円を101.8万円超過
マイナビ 2025年実績
約61万円
近畿の1人あたり採用費の目安(682.2万円÷採用11.2人)。全国は約50万円
Shido計算
375.5万円
人材紹介の年間費用(全国、利用企業平均)。求人広告125.1万円、求人検索エンジン122.7万円の3倍
マイナビ
15.0%
中途採用の内定辞退率(全国)。前年9.3%から上昇
マイナビ
マーケティング上の含意:近畿の企業は全国より多くの費用をかけ、全国より少ない応募(1社平均55.0人、全国68.4人)で採用しています。応募から採用に至る割合は全国より高いので、課題は「応募の数」です。費用を人材紹介に積み増す前に、求人検索エンジンと自社採用ページで応募を増やす余地があります。
CHAPTER 6

賃金と募集条件 ── 賃金は関西で最も低く、最低賃金は1,101円へ

最低賃金・募集時の時給・賃金水準を見ます。

最低賃金の推移 年度、単位:円。厚生労働省。2026年度は答申額。
和歌山県の2026年度の最低賃金は1,101円(+56円)で、2026年10月3日に発効する予定です。2019年度の830円から271円(33%)上がりました。
募集時の平均時給と最低賃金 単位:円。アルバイト・パートの募集時平均時給(2026年2月、リクルート)と2026年度最低賃金(答申)。
募集時平均時給最低賃金 2026年度
和歌山県の募集時平均時給1,190円と、新しい最低賃金との差は89円です。関西のどの府県でも差は85〜101円しかなく、10月以降は時給の見直しが必要な求人が増えます。
指標和歌山県全国時点・出典
一般労働者の所定内給与(月額)30.2万円34.1万円2025年 賃金構造基本統計調査
 うち男性/女性33.2万円/25.4万円37.3万円/28.6万円同上
短時間労働者の1時間あたり所定内給与1,292円1,518円同上
最低賃金 2025年度→2026年度1,045→1,101円1,121→1,177円(加重平均)厚生労働省
アルバイト・パート募集時平均時給1,190円関西 1,287円2026年2月 リクルート
2026年度に賃金改善を見込む企業-近畿 62.9%(全国63.5%)帝国データバンク
2026春闘 賃上げ率-連合大阪 5.07%(300人未満4.47%)連合大阪

賃金構造基本統計調査は企業規模10人以上。リクルート(現IRPリサーチセンター)の募集時平均時給調査は2026年2月分で終了。

読み方:和歌山県の一般労働者の所定内給与(30.2万円)と短時間労働者の時給(1,292円)は、いずれも関西で最も低い水準です。大阪府(34.9万円)との差は月4.7万円あり、和歌山市周辺では大阪への通勤と比べられます。給与の差を埋めるには、通勤の近さ、休日、住宅・家族手当など、大阪勤務と比べた生活全体の条件を具体的に示すことが有効です。
CHAPTER 7

働き手の供給 ── 働き手は3割減、紀南・山間部は半減

市町村別の働き手人口の見通し、人口移動、通勤、外国人・女性・シニアの就業から、和歌山県で採用できる人の広がりを見ます。

市町村別 生産年齢人口(15〜64歳)の変化 2020年→2040年(%)。国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」(Shido計算)。
2040年までの働き手の減少は、日高町(−8.4%)・上富田町(−18.8%)・和歌山市(−20.7%)・岩出市(−22.0%)で比較的小さい一方、九度山町(−55.6%)・紀美野町(−52.5%)・北山村(−51.6%)では半分以下になります。30市町村のうち11市町村で4割以上減る見込みで、県全体の−29.4%は関西で最も大きな減少です。

人の出入り

−2,813人
県全体の転出超過(2025年、日本人は−3,174人)。社会減は31年連続(県推計人口)
住民基本台帳人口移動報告
−1,562人
20〜24歳の転出超過(2025年)。就職期に県外へ
同上
2.2万人
大阪府へ通勤する人(2020年)。県内の通勤者の5.9%
国勢調査 2020年
69.1%
インドネシア人労働者の前年比の伸び(1,547人)。特定技能は1,471人
和歌山労働局
外国人労働者数 2025年10月末、単位:人。厚生労働省「外国人雇用状況」。関西2府4県。
和歌山県の外国人労働者は6,808人で前年比+19.2%と過去最多です。ベトナム(28.5%)に次いでインドネシア(22.7%)が急増しています。技能実習が37.5%と多く、特定技能は1,471人。製造業が36.9%(うち食料品1,112人)、医療・福祉が1,055人(うち介護等818人)です。
指標和歌山県全国
有業率57.4%60.9%
女性25〜44歳の有業率79.2%81.1%
育児をしている女性の有業率71.1%73.4%
65歳以上の有業率25.3%25.3%
非正規の割合(正規+非正規に占める割合)38.1%36.9%
副業者比率(非農林業)5.6%4.8%
追加就業希望者比率(非農林業)7.2%7.8%
従業者30人未満の事業所で働く人の割合55.8%46.7%
障害者雇用 法定雇用率を達成した企業57.8%46.0%

総務省「令和4年就業構造基本調査」(2022年10月、女性・育児中・65歳以上の有業率と非正規の割合はShido計算)、「令和3年経済センサス‐活動調査」、厚生労働省「令和7年 障害者雇用状況の集計結果」(民間の法定雇用率は2026年7月に2.7%へ引上げ)。

読み方:和歌山県は従業者30人未満の事業所で働く人が55.8%と関西で最も多く、採用の担当者を置けない小規模企業が中心です。65歳以上の有業率(25.3%)は全国並みで、シニアがすでに働き手の柱になっています。副業者比率(5.6%)も全国より高く、週数日・短時間の求人は、本業を持つ人や兼業の人にも届きます。障害者の法定雇用率を達成した企業は57.8%と全国(46.0%)を大きく上回ります。
CHAPTER 8

新卒・若手の採用 ── 地元に残る高卒と、県外に出る大学生

高卒・大卒の採用環境と、和歌山県の学生の進学・就職の流れ、行政の採用支援策を見ます。

高卒者の求人倍率 2027年3月卒、2026年7月末時点、単位:倍。厚生労働省。関西2府4県と全国。
2027年3月卒の高卒求人倍率は2.56倍(前年同期差−0.09)で、関西では奈良に次いで低い水準です。2025年3月卒の高卒就職者1,120人のうち県内就職は75.0%ですが、地域差が大きく、湯浅管内92.9%・和歌山管内84.8%に対し、新宮管内は38.9%、橋本管内は57.3%です。

和歌山県の学生

5校
県内の大学数。学生数1.0万人と関西で最も少なく、大学入学者は2,194人の流出超過
学校基本調査 2025年度
17.6%
県内の高校から大学に進んだ人のうち、県内の大学に進んだ割合
同上
75.0%
高卒就職者の県内就職率(2025年3月卒)。県外280人、うち大阪183人
和歌山労働局
100万円
県の奨学金返還助成の上限。対象業種の研究開発職・技術職として就職し3年勤務した人
わかやまUIターン

若手採用のポイント

  • 高卒採用が最大の供給源:大学が少なく、大卒の多くは県外で就職する。高卒の県内就職率は75%あり、学校訪問と職場見学、保護者への説明で地元就職を選ぶ層を確実に取る。
  • 紀南は地元外への流出を前提に:新宮管内の高卒は6割が県外に就職する。寮・住宅手当や、県外に出た若者のUターン採用を並行して進める。
  • 県外の大学生に接点を作る:県内の大学に進むのは17.6%。帰省時期のインターン、オンライン説明会、奨学金返還助成の活用で、Uターン就職の入口を作る。

和歌山県の採用支援策

  • わかやま就職支援センター(はたらコーデわかやま):和歌山市本町。キャリア相談、大人のインターンシップ、学生インターンシップ。
  • 奨学金返還助成(2026年度募集):農林漁業・建設・製造・情報通信・ドラッグストア・薬局・自然科学研究の参画企業に研究開発職・技術職として就職し、3年勤務した人に最大100万円。2028年3月卒業予定者50名。
  • 移住支援金:東京圏からの移住・就業で世帯100万円(18歳未満1人につき100万円加算)、単身60万円。県と30市町村。
  • 人材確保関連:外国人材環境整備補助金、採用ブランド構築支援、プロフェッショナル人材戦略拠点(金額は県の募集要項で確認が必要)。
CHAPTER 9

Shidoからのご提案
「探しに行く採用」と「辞めない職場」

ここまでのデータから、和歌山県で人を採る企業と、採用を支援する事業者が取るべき打ち手を整理します。

1. ハローワークだけに頼らない

ハローワークの新規求人は10か月連続で減り、求人広告は+46.5%です。求職者は民間の求人サイトで仕事を探しています。求人検索エンジンへの掲載と自社採用ページの整備を、まず最初に行います。

Shidoができること:求人検索エンジン向けの求人情報の整備と自社採用サイトの制作(デジタルマーケティング/Webサイト・コンテンツ制作)、求人広告の運用(デジタルマーケティング)。

2. 紀北は応募を取りこぼさない

和歌山・海南管内は0.8倍前後で求職者が多い地域です。応募への即日連絡、面接日程の自動調整、大阪勤務と比べた通勤・休日の条件を示し、比べられても選ばれる状態を作ります。

Shidoができること:応募を受けるフォームと即日連絡・面接日程の案内ページの制作(Webサイト・コンテンツ制作)、大阪勤務と比べた通勤・休日条件を見せる採用ページの設計(ブランディング戦略)。

3. 紀南・有田は人を探しに行く

新宮・湯浅は1.4倍台です。シニア・主婦層の短時間雇用、外国人材(特定技能)、県外に出た人のUターン採用を組み合わせます。

Shidoができること:シニア・主婦層や外国人材、Uターン希望者に向けた求人ページと求人広告の制作・配信(Webサイト・コンテンツ制作/デジタルマーケティング)、求職者の分布の分析(リサーチ&インサイト)。

4. 転職しない人に届く発信

転職した人の割合は3.3%と関西で最も低く、求人を出しても動く人が少ない県です。社員紹介(リファラル)、地域の口コミ、SNSでの職場の発信で、今は転職を考えていない人に知ってもらいます。

Shidoができること:職場の雰囲気を伝えるSNS発信と社員紹介の動画・写真の制作(SNSマーケティング/撮影・映像制作)、社員紹介制度の案内ツールのデザイン(デザイン)。

5. 高卒採用を採用の柱に

高卒の県内就職率は75.0%で、大学生の多くは県外に出ます。学校との関係づくり、職場見学、入社後の資格取得支援で、地元に残る若者を確実に採用し、育てます。

Shidoができること:高校向けの会社案内パンフレットと職場見学の案内の制作(デザイン)、資格取得支援や先輩社員を紹介する採用サイトと紹介動画(Webサイト・コンテンツ制作/撮影・映像制作)。

6. 定着が最大の採用対策

働き手は2040年までに3割減ります。賃上げの見える化、休日と働き方の改善、入社後3か月のフォローで辞めない職場を作ることが、採用費を抑える一番の近道です。

Shidoができること:働きやすさを伝える採用ブランドの整理(ブランディング戦略)、賃上げ・休日の取り組みを見せる採用ページの制作(Webサイト・コンテンツ制作)、社員満足度の調査(リサーチ&インサイト)。

ご提案:貴社の採用データをお預かりできれば、職種・エリア別の採用戦略にできます

本資料は公的統計と業界調査に基づく和歌山県全体の汎用版です。以下の情報をお預かりできれば、貴社の職種・勤務地・採用目標に合わせて、配信エリア・媒体の配分・求人原稿・選考フローまで具体的にご提案します。

媒体別の応募・採用実績

求人サイト・求人検索エンジン・人材紹介・ハローワーク・SNSごとの費用、応募数、面接数、採用数。どの媒体の1人あたり費用が高いかを職種別に出します。

応募者データ(採用管理システム)

応募日時・住所・年齢・経験と、連絡までの時間。どの地域・層から応募が来て、どこで辞退されているかを地図と数字で示します。

求人原稿と採用ページ

現在の求人票・原稿と、採用ページのアクセスデータ。検索での見つけられやすさと、応募までの離脱を点検し、書き換え案を作ります。

在籍者の通勤圏と前職

社員・スタッフの居住地、通勤手段、前職、入社経路。定着している人と同じ層が多い地域と媒体を割り出します。

給与・勤務条件

職種別の給与、シフト、休日、手当。近隣の競合求人と比べた条件の位置を示し、見せ方と改善の優先順位を決めます。

退職・内定辞退の記録

退職者の在籍期間と理由、内定辞退の理由。辞める前・辞退する前の兆しを見つけ、定着とフォローの施策に落とし込みます。

進め方:データはExcel・CSV・採用管理システムのエクスポートのままで結構です。お預かりから2週間で、職種・エリア別の採用難易度、媒体別の費用対効果、配信エリアと予算配分の案、求人原稿の改善案をまとめてご報告します。関西2府4県の全体像は「採用・求人市場マーケティング資料〈関西2府4県〉」もあわせてご覧ください。

SOURCES

出典と注意事項

  1. 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」2026年8月28日公表、職業安定業務統計(e-Stat 第11表・第15表・第18表・第19表)。年平均は各年の同統計。
  2. 和歌山労働局「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」、「求人・求職バランスシート」(2026年7月)、「職業安定統計年報(令和6年度)」、「外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末)」2026年1月30日。厚生労働省「公共職業安定所管轄一覧(和歌山)」。
  3. 和歌山県「推計人口(令和8年4月1日)」。わかやま就職支援センター、わかやまUIターン「奨学金返還助成」、和歌山県 移住支援金、わかやま産業振興財団 人材確保の各ページ。
  4. 総務省統計局「労働力調査 都道府県別結果(モデル推計値)」2025年平均。日本銀行大阪支店「短観(近畿地区)」2026年6月調査。
  5. 公益社団法人全国求人情報協会「求人広告掲載件数等集計結果」2024年8月〜2026年7月分。
  6. 厚生労働省「令和8年度 地域別最低賃金 答申状況」2026年9月3日、「地域別最低賃金の全国一覧」。「令和7年賃金構造基本統計調査」都道府県別。リクルート「アルバイト・パート募集時平均時給調査」2026年2月度。
  7. 厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末時点)」、「令和7年 障害者雇用状況の集計結果」、「令和7年雇用動向調査」、「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」。
  8. 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。総務省「住民基本台帳人口移動報告 2025年」「令和2年国勢調査」「令和4年就業構造基本調査」。総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」。文部科学省「令和7年度学校基本調査」。
  9. マイナビ「中途採用状況調査2026年版」「転職動向調査2026年版」「アルバイト就業者調査2026」「2027年卒 大学生Uターン・地元就職に関する調査」「正社員の求人件数・応募数推移」。リクルートエージェント「転職市場インサイト」。帝国データバンク「2026年度の賃金動向に関する企業の意識調査(近畿)」。連合大阪「2026春季生活闘争 第7回集計」。
注意事項:有効求人倍率はハローワーク経由の求人・求職のみを対象とし、民間の求人サイトや人材紹介は含みません。ハローワーク別・職業別の倍率は原数値で、季節による変動を含みます。和歌山県のハローワーク別倍率は新規学卒を除きパートを含む原数値で、県全体の季節調整値(0.94倍)とは異なります。求人広告掲載件数は主要15媒体の週平均で、2023年10月以前とは集計方法が異なります。民間調査(マイナビ・リクルートなど)は各社の登録者・会員を対象としたもので、近畿の値は標本が数百以下です。雇用動向調査の府県別値は標本が少なく参考値です。最低賃金の2026年度額は答申段階で、発効日は予定です。