株式会社Shido 調査レポート

採用・求人市場マーケティング資料〈大阪府〉

作成 2026年9月対象 大阪府(大阪市内・北摂・北河内・中河内・南河内・堺・泉州の16ハローワーク管内)テーマ 採用状況・地域別の求人倍率・職種別の人手不足・求人広告・応募者の動き・賃金・働き手の供給主な根拠 厚生労働省 一般職業紹介状況・大阪労働局/総務省/全国求人情報協会/マイナビ・リクルート・帝国データバンクほか

大阪府の有効求人倍率は受理地別で1.12倍(2026年7月)ですが、実際に働く場所で数えた就業地別は0.95倍と全国で最も低い水準です。大阪に本社がある企業の求人の多くが府外の勤務地で出ているためです。府内の差は大きく、大阪市内の大阪東(1.99倍)・大阪西(1.64倍)に対し、北摂の池田(0.52倍)・北河内の枚方(0.57倍)は求職者のほうが多い状態です。求人広告は24.1万件と近畿の半分以上を占め、前年から16.3%増えました。訪問介護は14.92倍、高卒の求人倍率は8.21倍と、職種や層によっては全国で最も採りにくい市場です。本資料は、大阪府で人を採る企業と、採用を支援する事業者のために、府の採用環境を公的統計と業界データからまとめたものです。

0.95倍
就業地別の有効求人倍率(季節調整値、2026年7月)。全国で最も低い。受理地別は1.12倍
1.99倍
大阪東ハローワーク(天王寺・東成・生野・城東・鶴見区など)の有効求人倍率。池田は0.52倍
14.92倍
訪問介護の有効求人倍率。土木9.49倍、建設躯体8.89倍。一般事務は0.16倍
24.1万件
求人広告掲載件数(2026年7月)。前年同月比+16.3%、近畿の53%
8.21倍
高卒求人倍率(2027年3月卒、7月末)。全国3.60倍の2倍超で、前年より上昇
20.8万人
外国人労働者(2025年10月末)。前年比+19.1%。ミャンマーは+63.4%
CHAPTER 1

採用市場の全体像 ── 府内の職場は0.95倍、それでも職種によっては全国一の人手不足

ハローワークの有効求人倍率と、関西・全国との比較から、大阪府の採用環境を見ます。

有効求人倍率の推移 年平均、単位:倍。厚生労働省「一般職業紹介状況」。受理地別は求人を受け付けたハローワーク、就業地別は実際に働く場所で数えた値。
大阪(受理地別)大阪(就業地別)全国
2019年は受理地別1.78倍と全国を大きく上回っていましたが、2025年は1.20倍まで下がりました。就業地別は2025年に1.03倍と受理地別より低く、差は関西で唯一のマイナスです。大阪で出された求人の多くが兵庫・奈良・滋賀などの勤務地の求人で、府内の職場に限ると求人は求職者とほぼ同じ数しかありません。
有効求人倍率(季節調整値)の動き 受理地別、単位:倍。2025年1月〜2026年7月の3か月ごと。
季節調整値は2025年初めの1.23倍から下がり続け、2026年7月は1.12倍と全国(1.18倍)を下回りました。正社員の倍率は0.90倍(前年差−0.05)です。求職者は府内に多く、求人をハローワークに出す企業が減っているため倍率が下がっています。
指標大阪府全国(比較)時点
有効求人倍率(受理地別・季節調整値)1.12倍1.18倍2026年7月
有効求人倍率(就業地別・季節調整値)0.95倍1.18倍2026年7月
正社員の有効求人倍率(原数値)0.90倍0.98倍2026年7月
有効求人数/有効求職者数175,294人/162,662人-2026年7月
新規求人(前年同月比)−3.9%−0.8%2026年7月
完全失業率3.0%2.5%2025年平均
求人広告掲載件数(前年同月比)240,827件(+16.3%)近畿 454,867件(+16.6%)2026年7月
雇用人員判断DI(近畿、全産業)-近畿 −33(全国 −37)2026年6月短観

受理地別・就業地別は季節調整値、求人数・求職者数・新規求人・正社員倍率は原数値(正社員倍率は正社員求人÷パートを除く常用の求職者でShido計算)。失業率は労働力調査の都道府県別モデル推計。求人広告は全国求人情報協会。短観は日本銀行大阪支店(近畿は単純集計、全国は母集団推計)。

読み方:有効求人倍率はハローワークに出た求人と求職者だけの数字で、民間の求人サイトや人材紹介は含みません。関西の求人広告は前年から16.6%増えている一方で、ハローワークの倍率は下がっています。企業が採用の窓口を民間へ移しているためで、人手が余っていることを意味しません。企業の実感に近い日銀短観では、近畿の人手不足感は2026年6月に全産業−33、非製造業−42とコロナ前より強くなっています。
CHAPTER 2

地域別の採用環境 ── 大阪市内は2倍、北摂・北河内は0.5倍台

ハローワーク(公共職業安定所)ごとの有効求人倍率で、府内の地域差を見ます。

ハローワーク別の有効求人倍率 2026年7月、原数値、パートを含む。大阪労働局「労働市場月報」。
本社や店舗が集まる大阪市内の大阪東(1.99倍)・大阪西(1.64倍)・淀川(1.48倍)・梅田(1.36倍)が高く、住宅地の多い池田(0.52倍)・枚方(0.57倍)・河内長野(0.66倍)は求職者が求人を大きく上回ります。大阪東は1年で2.46倍から1.99倍に、淀川は1.77倍から1.48倍に下がりました。府全体の原数値は1.08倍(前年1.16倍)です。

大阪府の地域の特徴

  • 大阪市内(梅田・大阪東・大阪西・淀川):1.4〜2.0倍。本社・店舗の求人が集中し、府内外から通勤者が集まる。求職者の奪い合いが最も激しい。
  • 北摂(池田・茨木):池田0.52倍。求職者が多く、働き手も2040年まで減りにくい(箕面−8.1%、吹田−9.4%)。子育て世代の女性の採用に向く。
  • 北河内・中河内(枚方・門真・布施):0.57〜0.92倍と、求職者が求人を上回る地域。枚方・寝屋川・交野は2040年までに働き手が24〜28%減る。
  • 南河内・泉州(河内長野・堺・泉佐野):0.66〜0.89倍。南部の町村では2040年までに働き手が半減する地域もある。
ハローワーク有効求人倍率前年同月主な管轄地域
大阪東1.99倍2.46倍天王寺・東成・生野・城東・鶴見区、中央区の一部(本町・北浜など)
大阪西1.64倍1.69倍西・港・大正・浪速区、中央区の一部(難波・心斎橋など)
淀川1.48倍1.77倍淀川・東淀川区、吹田市
梅田1.36倍1.48倍北・都島・福島・此花・西淀川・旭区
茨木1.04倍1.12倍茨木・高槻・摂津市、島本町
門真0.92倍0.91倍門真・守口・大東・四條畷市
岸和田0.89倍0.94倍岸和田・貝塚市
阿倍野0.87倍0.92倍阿倍野・住吉・東住吉・西成・住之江・平野区
藤井寺0.87倍0.90倍藤井寺・松原・柏原・羽曳野市
布施0.86倍0.88倍東大阪・八尾市
堺0.86倍0.89倍堺市
泉佐野0.80倍0.81倍泉佐野・泉南・阪南市、泉南郡
泉大津0.75倍0.78倍泉大津・和泉・高石市、忠岡町
河内長野0.66倍0.69倍河内長野・富田林・大阪狭山市、南河内郡
枚方0.57倍0.56倍枚方・寝屋川・交野市
池田0.52倍0.56倍池田・豊中・箕面市、豊能郡

管轄区域は大阪労働局「ハローワーク一覧」。ハローワーク別の就業地別倍率は公表されていません。

CHAPTER 3

職種別・産業別の人手不足 ── 訪問介護は14.9倍、一般事務は0.16倍

職業別の有効求人倍率と、産業別の新規求人の増減を見ます。

職業別の有効求人倍率 2026年7月、常用(パートを含む)、単位:倍。大阪労働局「職種別有効求人倍率及び求人求職賃金」と全国(厚生労働省 参考統計表)。大阪の介護は施設介護、自動車運転は貨物、情報処理はソフトウェア開発、生産工程は製造・修理等の値。
大阪府全国
飲食物調理(3.53倍)・貨物自動車運転(3.21倍)・建設(5.22倍)は全国より高く、観光・物流・建設の需要が大阪の特徴です。中分類では訪問介護14.92倍、土木9.49倍、建設躯体工事8.89倍、理容・美容4.38倍、運輸・郵便事務3.42倍と極端に不足しています。一般事務は0.16倍で、求人1件に6人の求職者がいます。求人賃金の下限はフルタイムで月24.96万円、パートで時給1,360円です。
産業別の新規求人 2026年7月、前年同月比(%)。大阪労働局「大阪労働市場ニュース」。
新規求人は全体で−3.9%。増えたのは建設(+4.6%)・医療・福祉(+2.1%、1万9,823人と最多)で、宿泊・飲食(−14.0%、うち飲食店−26.0%・宿泊−25.9%)は9か月、卸売・小売は10か月続けて減っています。飲食・小売の募集はハローワークから求人サイト・スキマバイトへ移っています。

職種で変わる採用の打ち手

  • 応募が集まる職種(事務など、1倍未満):応募は来る。課題は選考の手間と見極め。応募の絞り込み・Web面接・即日連絡で取りこぼしを防ぐ。
  • 販売・接客・調理(1〜3倍):時給と勤務時間の柔軟さで選ばれる。短時間シフト・スキマバイトの受け皿を作る。
  • 介護・看護・運転・警備(2〜5倍):資格者の取り合い。資格取得支援・未経験採用・シニア採用で母集団を広げる。
  • 建設・技術職(4倍超):求人を出して待つだけでは採れない。人材紹介・ダイレクトリクルーティング・リファラルで探しに行く。
CHAPTER 4

求人広告と応募者 ── 近畿の半分を占める広告量、人がよく動く市場

全国求人情報協会の求人広告掲載件数(主要15媒体の週平均、派遣・職業紹介を除く)と、求職者の行動調査を見ます。

大阪府の求人広告掲載件数(月次) 2024年8月〜2026年7月、単位:件。全国求人情報協会「求人広告掲載件数等集計結果」。
大阪府の求人広告は2025年3月の24.3万件から2026年1月には17.1万件まで3割減りましたが、その後増え続け、7月は24.1万件(前年同月比+16.3%)とピークに近い水準に戻りました。近畿の広告の53%が大阪府に集まっており、同じ求職者に多くの求人が届く「比べられる市場」です。マイナビ転職の大阪府本社企業の正社員求人への応募は前年比133.8%です。
過去1年に転職した人の割合 有業者に占める割合(%)、2022年。総務省「就業構造基本調査」(Shido計算)。
大阪府は過去1年に転職した人の割合が4.9%、転職を希望する人も9.9%で、いずれも関西で最も高い水準です。人がよく動くぶん、応募も集めやすい一方で、採用した人が他社に移るリスクも高い市場です。

応募者の動き(全国・近畿の調査)

39.9%
アルバイトが勤務先を決めた理由の1位「応募後すぐ企業から連絡がきた」。「すぐ合否連絡がきた」も30.1%
マイナビ アルバイト就業者調査2026(n=9,000)
7.6%
正社員の転職率(2025年)。過去最高。情報収集は転職サイト37.1%、人材紹介20.6%、求人検索エンジン18.0%
マイナビ 転職動向調査2026
299
関西の応募数の指数(2021年度10〜12月期=100、2026年1〜3月期)。採用予定人数は380、求職者数は214
リクルートエージェント
25.1%
アルバイトの仕事探しで求人紙を使った人。2024年30.6%から減少。求人サイト45.9%・アプリ29.4%
マイナビ
CHAPTER 5

採用手法とコスト ── 近畿の企業は全国より多く払っている

マイナビ「中途採用状況調査2026年版」(2025年実績)の近畿の集計から、採用手法と費用を見ます。府県別の値は公表されていません。

中途採用で使った手法 利用率(%)。マイナビ(全国n=1,500、近畿n=262)。
全国近畿
近畿の企業は、転職サイト・自社ホームページ・ハローワークをいずれも全国より多く使い、ダイレクトリクルーティングやリファラルはやや少なめです。「広告を出して待つ」手法に頼る傾向があります。
682.2万円
近畿の年間中途採用費用(全国609.9万円)。予算580.4万円を101.8万円超過
マイナビ 2025年実績
約61万円
近畿の1人あたり採用費の目安(682.2万円÷採用11.2人)。全国は約50万円
Shido計算
375.5万円
人材紹介の年間費用(全国、利用企業平均)。求人広告125.1万円、求人検索エンジン122.7万円の3倍
マイナビ
15.0%
中途採用の内定辞退率(全国)。前年9.3%から上昇
マイナビ
マーケティング上の含意:近畿の企業は全国より多くの費用をかけ、全国より少ない応募(1社平均55.0人、全国68.4人)で採用しています。応募から採用に至る割合は全国より高いので、課題は「応募の数」です。費用を人材紹介に積み増す前に、求人検索エンジンと自社採用ページで応募を増やす余地があります。
CHAPTER 6

賃金と募集条件 ── 最低賃金1,231円、関西で最も高い賃金水準

最低賃金・募集時の時給・賃金水準を見ます。

最低賃金の推移 年度、単位:円。厚生労働省。2026年度は答申額。
大阪府の2026年度の最低賃金は1,231円(+54円)で、2026年10月1日に発効する予定です。2019年度の964円から267円(28%)上がりました。
募集時の平均時給と最低賃金 単位:円。アルバイト・パートの募集時平均時給(2026年2月、リクルート)と2026年度最低賃金(答申)。
募集時平均時給最低賃金 2026年度
大阪府の募集時平均時給1,318円と、新しい最低賃金との差は87円です。関西のどの府県でも差は85〜101円しかなく、10月以降は時給の見直しが必要な求人が増えます。
指標大阪府全国時点・出典
一般労働者の所定内給与(月額)34.9万円34.1万円2025年 賃金構造基本統計調査
 うち男性/女性38.0万円/29.9万円37.3万円/28.6万円同上
短時間労働者の1時間あたり所定内給与1,658円1,518円同上
最低賃金 2025年度→2026年度1,177→1,231円1,121→1,177円(加重平均)厚生労働省
アルバイト・パート募集時平均時給1,318円関西 1,287円2026年2月 リクルート
2026年度に賃金改善を見込む企業-近畿 62.9%(全国63.5%)帝国データバンク
2026春闘 賃上げ率-連合大阪 5.07%(300人未満4.47%)連合大阪

賃金構造基本統計調査は企業規模10人以上。リクルート(現IRPリサーチセンター)の募集時平均時給調査は2026年2月分で終了。

読み方:大阪府の一般労働者の所定内給与(34.9万円)と短時間労働者の時給(1,658円)は関西で最も高く、全国も上回ります。最低賃金は1,231円(10月1日から)で、募集時の平均時給(1,318円)との差は87円しかありません。周辺府県の企業にとっては「大阪との賃金差」、府内の企業にとっては「最低賃金+α」以外の条件の見せ方が採用を左右します。
CHAPTER 7

働き手の供給 ── 若者は大阪に集まる、郊外と南部は減る

市町村別の働き手人口の見通し、人口移動、通勤、外国人・女性・シニアの就業から、大阪府で採用できる人の広がりを見ます。

市町村別 生産年齢人口(15〜64歳)の変化 2020年→2040年(%)。国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」(Shido計算)。
2040年までの働き手の減少は、箕面市(−8.1%)・吹田市(−9.4%)・島本町(−10.5%)・茨木市(−10.7%)・豊中市(−11.0%)・大阪市(−11.3%)で小さく、能勢町(−61.0%)・豊能町(−57.9%)・千早赤阪村(−51.8%)・岬町(−49.0%)では半分前後まで減ります。43市町村のうち14市町村で3割以上減る見込みで、府全体では−18.2%です。

人の出入り

+8,567人
20〜24歳の転入超過(2025年)。関西で唯一の転入超過。25〜29歳も+4,025人
住民基本台帳人口移動報告
−9,133人
東京圏に対する転出超過(2025年、全年齢)。関西で最も多い
同上
54.4万人
府外から大阪府に通勤する人(2020年)。兵庫28.5万人・奈良12.4万人・京都8.2万人
国勢調査 2020年
103.9
昼夜間人口比率(2020年)。関西で最も高い
同上
外国人労働者数 2025年10月末、単位:人。厚生労働省「外国人雇用状況」。関西2府4県。
大阪府の外国人労働者は208,051人で前年比+19.1%。ベトナム(33.0%)・中国(17.8%)・ネパール(11.1%)が多く、ミャンマー(+63.4%)・インドネシア(+36.3%)が急増しています。技術・人文知識・国際業務(47,874人)と留学生のアルバイト(45,956人)が多く、宿泊・飲食で30,915人(うち飲食店26,601人)が働いています。外国人を雇う事業所の61.7%は従業者30人未満です。
指標大阪府全国
有業率59.9%60.9%
女性25〜44歳の有業率78.0%81.1%
育児をしている女性の有業率70.3%73.4%
65歳以上の有業率23.0%25.3%
非正規の割合(正規+非正規に占める割合)39.8%36.9%
副業者比率(非農林業)4.8%4.8%
追加就業希望者比率(非農林業)8.2%7.8%
従業者30人未満の事業所で働く人の割合45.3%46.7%
障害者雇用 法定雇用率を達成した企業41.4%46.0%

総務省「令和4年就業構造基本調査」(2022年10月、女性・育児中・65歳以上の有業率と非正規の割合はShido計算)、「令和3年経済センサス‐活動調査」、厚生労働省「令和7年 障害者雇用状況の集計結果」(民間の法定雇用率は2026年7月に2.7%へ引上げ)。

読み方:大阪府は女性25〜44歳の有業率(78.0%)・育児中の女性の有業率(70.3%)・65歳以上の有業率(23.0%)がいずれも全国を下回ります。失業率(3.0%)も関西で最も高く、働いていない人・働く時間を増やしたい人が多い府です。障害者の法定雇用率を達成した企業は41.4%と全国(46.0%)を下回り、2026年7月の法定雇用率2.7%への引き上げで採用需要が増えます。
CHAPTER 8

新卒・若手の採用 ── 高卒は8倍、大学生は大阪に残りたい

高卒・大卒の採用環境と、大阪府の学生の進学・就職の流れ、行政の採用支援策を見ます。

高卒者の求人倍率 2027年3月卒、2026年7月末時点、単位:倍。厚生労働省。関西2府4県と全国。
2027年3月卒の高卒求人倍率は8.21倍で全国の2倍以上、しかも前年より0.16ポイント上がり、求人数も+6.0%です。2026年3月卒は8.97倍・内定率99.4%でした。1人の生徒を8社で取り合う市場で、学校との関係づくりと早い時期の職場見学が欠かせません。

大阪府の学生

58校
府内の大学数。学生数26.3万人。大学入学者は13,119人の流入超過
学校基本調査 2025年度
61.3%
府内の高校から大学に進んだ人のうち、府内の大学に進んだ割合。関西で最も高い
同上
74.6%
「出身府県で就職したい」大阪府出身の大学生(2027年卒)。関西で最も高い
マイナビ
8.97倍
高卒求人倍率(2026年3月卒、3月末)。内定率99.4%
厚生労働省

若手採用のポイント

  • 大学生は大阪に残る:大阪府出身の大学生の74.6%が府内就職を希望し、20〜24歳は8,567人の転入超過。関西中の若者が集まるので、大学生の母集団は大きい。
  • ただし東京との取り合い:東京圏には9,133人の転出超過。若手・専門人材は東京の企業と比べられる。初任給・キャリアの道筋を具体的に示す。
  • 高卒採用は早く動く:高卒求人倍率8.21倍。求人票の公開前から学校訪問・職場見学を始め、保護者にも伝わる情報を用意する。

大阪府の採用支援策

  • OSAKAしごとフィールド:府の総合就業支援拠点。求職者のカウンセリング・セミナーと中小企業人材支援センター。製造・運輸・建設・インバウンドの4分野を重点支援。
  • 副業・兼業人材活用促進補助金(2026年度):経費の8/10、上限50万円(9月時点で予算上限に近いとの告知あり)。大阪府スキルアップ支援金(府民の資格講座受講料補助)も。
  • 外国人材:外国人材マッチングプラットフォーム(大阪外国人材採用支援センター)、外国人材活躍・定着促進事業、留学生インターン支援。
  • 奨学金返還支援:府の導入促進支援金は2025年度で終了。枚方市など市町村の独自制度がある。
CHAPTER 9

Shidoからのご提案
比べられる市場で「選ばれる理由」を見せる

ここまでのデータから、大阪府で人を採る企業と、採用を支援する事業者が取るべき打ち手を整理します。

1. 市内と郊外で打ち手を変える

大阪東1.99倍・梅田1.36倍に対し、池田0.52倍・枚方0.57倍です。市内の店舗・事業所は郊外の住宅地に向けて通勤時間とアクセスを打ち出し、郊外の企業は近さと働きやすさで地元の求職者を取り込みます。

Shidoができること:郊外の企業向けに、通勤時間とアクセスを伝える採用サイトの制作(Webサイト・コンテンツ制作)、エリア別の求人広告の運用と求人市場の分析(デジタルマーケティング/リサーチ&インサイト)。

2. 応募への返事の速さで勝つ

求人広告は24.1万件と近畿の半分以上で、求職者は多くの求人を比べます。アルバイトの39.9%は「応募後すぐ連絡がきた」会社に決めています。応募への即日連絡、面接日程の自動調整が採用数を左右します。

Shidoができること:応募フォームと自動返信・日程調整の導線を備えた採用サイトの制作(Webサイト・コンテンツ制作)、応募から面接までの流れを整えるLINE公式アカウントの設計(デジタルマーケティング)。

3. 介護・建設・運転は育成と条件で

訪問介護14.92倍、土木9.49倍、貨物運転3.21倍です。資格取得支援、未経験からの育成計画、給与の上がり方、休日を具体的に示し、他社との違いを見せます。

Shidoができること:資格取得支援・育成計画・給与モデルを具体的に見せる採用ページと求人広告の制作(Webサイト・コンテンツ制作/デザイン)、働く姿の撮影と採用動画の制作(撮影・映像制作)。

4. 外国人材を戦力にする

外国人労働者は20.8万人(+19.1%)で、飲食・宿泊・製造で広く働いています。やさしい日本語の求人、多言語の案内、特定技能での受け入れと生活支援で、長く働ける職場にします。

Shidoができること:やさしい日本語・多言語の求人ページと職場案内資料のデザイン(Webサイト・コンテンツ制作/デザイン)、職場の様子を伝える動画の制作(撮影・映像制作)。

5. 働いていない女性とシニアに届く求人

女性・シニアの有業率は全国を下回り、北摂・北河内は求職者が多い地域です。扶養内・短時間・送迎時間に合う時間帯、在宅・近距離勤務の求人は、競合の少ない層から応募を集めます。

Shidoができること:扶養内・短時間・近距離勤務を伝える求人ページの制作(Webサイト・コンテンツ制作)、女性・シニアに届くSNS配信と地域向けの求人広告(SNSマーケティング/マス・メディア広告)。

6. 2030年のIR開業に備える

夢洲のIRは2030年秋ごろ開業予定で、施設の雇用者は約1.5万人と見込まれています。接客・調理・警備・清掃など重なる職種では、今から定着と処遇の改善を進め、人材の流出に備えます。

Shidoができること:働く魅力と処遇の改善を伝える採用ブランドの設計(ブランディング戦略)、既存社員の定着につなげる社内向けツールのデザイン(デザイン)。

ご提案:貴社の採用データをお預かりできれば、職種・エリア別の採用戦略にできます

本資料は公的統計と業界調査に基づく大阪府全体の汎用版です。以下の情報をお預かりできれば、貴社の職種・勤務地・採用目標に合わせて、配信エリア・媒体の配分・求人原稿・選考フローまで具体的にご提案します。

媒体別の応募・採用実績

求人サイト・求人検索エンジン・人材紹介・ハローワーク・SNSごとの費用、応募数、面接数、採用数。どの媒体の1人あたり費用が高いかを職種別に出します。

応募者データ(採用管理システム)

応募日時・住所・年齢・経験と、連絡までの時間。どの地域・層から応募が来て、どこで辞退されているかを地図と数字で示します。

求人原稿と採用ページ

現在の求人票・原稿と、採用ページのアクセスデータ。検索での見つけられやすさと、応募までの離脱を点検し、書き換え案を作ります。

在籍者の通勤圏と前職

社員・スタッフの居住地、通勤手段、前職、入社経路。定着している人と同じ層が多い地域と媒体を割り出します。

給与・勤務条件

職種別の給与、シフト、休日、手当。近隣の競合求人と比べた条件の位置を示し、見せ方と改善の優先順位を決めます。

退職・内定辞退の記録

退職者の在籍期間と理由、内定辞退の理由。辞める前・辞退する前の兆しを見つけ、定着とフォローの施策に落とし込みます。

進め方:データはExcel・CSV・採用管理システムのエクスポートのままで結構です。お預かりから2週間で、職種・エリア別の採用難易度、媒体別の費用対効果、配信エリアと予算配分の案、求人原稿の改善案をまとめてご報告します。関西2府4県の全体像は「採用・求人市場マーケティング資料〈関西2府4県〉」もあわせてご覧ください。

SOURCES

出典と注意事項

  1. 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」2026年8月28日公表、職業安定業務統計(e-Stat 第11表・第15表・第18表・第19表)。年平均は各年の同統計。
  2. 大阪労働局「労働市場月報(令和8年9月号)一般職業紹介状況」、「大阪労働市場ニュース(令和8年7月分)」、「職種別有効求人倍率及び求人求職賃金(令和8年7月)」、「外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末)」2026年1月29日。大阪労働局「ハローワーク一覧(管轄)」。
  3. 大阪市「統合型リゾート 大阪IR」。大阪府 OSAKAしごとフィールド、奨学金返還支援制度導入促進支援金、副業・兼業人材活用促進補助金、令和8年度おすすめ支援策、外国人材の受入れ支援の各ページ。
  4. 総務省統計局「労働力調査 都道府県別結果(モデル推計値)」2025年平均。日本銀行大阪支店「短観(近畿地区)」2026年6月調査。
  5. 公益社団法人全国求人情報協会「求人広告掲載件数等集計結果」2024年8月〜2026年7月分。
  6. 厚生労働省「令和8年度 地域別最低賃金 答申状況」2026年9月3日、「地域別最低賃金の全国一覧」。「令和7年賃金構造基本統計調査」都道府県別。リクルート「アルバイト・パート募集時平均時給調査」2026年2月度。
  7. 厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末時点)」、「令和7年 障害者雇用状況の集計結果」、「令和7年雇用動向調査」、「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」。
  8. 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。総務省「住民基本台帳人口移動報告 2025年」「令和2年国勢調査」「令和4年就業構造基本調査」。総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」。文部科学省「令和7年度学校基本調査」。
  9. マイナビ「中途採用状況調査2026年版」「転職動向調査2026年版」「アルバイト就業者調査2026」「2027年卒 大学生Uターン・地元就職に関する調査」「正社員の求人件数・応募数推移」。リクルートエージェント「転職市場インサイト」。帝国データバンク「2026年度の賃金動向に関する企業の意識調査(近畿)」。連合大阪「2026春季生活闘争 第7回集計」。
注意事項:有効求人倍率はハローワーク経由の求人・求職のみを対象とし、民間の求人サイトや人材紹介は含みません。ハローワーク別・職業別の倍率は原数値で、季節による変動を含みます。大阪府のハローワーク別倍率はパートを含む原数値で、府全体の季節調整値(1.12倍)とは異なります。求人広告掲載件数は主要15媒体の週平均で、2023年10月以前とは集計方法が異なります。民間調査(マイナビ・リクルートなど)は各社の登録者・会員を対象としたもので、近畿の値は標本が数百以下です。雇用動向調査の府県別値は標本が少なく参考値です。最低賃金の2026年度額は答申段階で、発効日は予定です。