CHAPTER 1
市場の規模 ── 15.5兆円、興行の付加価値は2,413億円
スポーツ産業の規模は、日本政策投資銀行が「日本版スポーツサテライトアカウント」で毎年推計しています。興行(プロスポーツ)はその一部です。
スポーツ市場規模(総供給)の推移 単位:兆円。日本政策投資銀行(2026年3月発行、2011〜2022年推計)。
2020年に12.6兆円へ下がり、2021年に戻り、2022年は15.5兆円で推計開始以来の最大です。この推計は2026年3月に定義を広げて作り直されたもので、スポーツ庁が2025年4月にまとめた旧基準の数字(2019年10.2兆円、2021年10.0兆円)とは水準が違います。2つを同じ時系列に並べることはできません。
プロスポーツ(興行)の付加価値 単位:億円。同上(スポーツGDPの内訳)。
興行は、2019年の2,187億円から2020年の711億円(67%減)へ落ち、2022年に2,413億円と2019年を上回りました。ここでの金額は付加価値で、入場料・放映権・スポンサーの内訳は示されていません。
スポーツGDPの内訳(抜粋) 2022年、構成比%。同上。このほかに5.5%分の区分があります。
スポーツ関連メディア(広告・放映権・アプリ等)は7,309億円で、全体の7.1%です。
「スポーツ活動」の中身 2022年、単位:億円。同上。
「見るスポーツ」のうちプロスポーツ(興行)の付加価値は、公営競技(競馬・競輪など)の6分の1です。
+7.9%
スポーツGDPの2021年の前年比。2022年は+7.2%。2020年は−7.0%
日本政策投資銀行
+6.3%
スポーツ関連メディアの付加価値の2020年の前年比(7,111億→7,558億円)。同じ年に興行は67%減
日本政策投資銀行
2030年
スポーツ庁が15兆円の達成目標を「遅くとも」とした年(2025年4月)。2023〜2025年の新基準の推計は公表なし
スポーツ庁
読み方: 興行が止まった2020年に、メディア関連の付加価値は増えました。観客が会場に入れなくても、放映権やネット広告は動き続けていたことを示す数字です。ただし推計は産業連関表をもとにした付加価値で、個別のリーグの収益とは別物です。
CHAPTER 2
興行収入の増減 ── 落ち込みは2020〜21年、2023年に回復、2025年は過去最多
入場者数と入場料収入を、プロ野球・Jリーグ・Bリーグで見ます。
プロ野球 公式戦の入場者数 単位:万人。NPB公式。セ・パ公式戦(交流戦を含む、CS・日本シリーズを除く)。
2020年は2019年の18%、2021年は30%まで落ちました。2023年に制限が外れて2,507万人まで戻り、2025年は2019年比で101.9%です。
1試合あたりの平均入場者数 セ・パ別 単位:人。NPB公式。
セ・リーグ パ・リーグ
パは2019年の27,203人から2025年は28,718人へ増えました。セは34,655人から34,313人で、わずかに減っています。セとパの差は7,452人から5,595人に縮まりました。
Jリーグ 年間総入場者数 単位:万人。Jリーグ公式(J1〜J3)。2015〜2018年・2021年・2022年の合計は原典を確認できていません。
2025年は1,350万人で、史上初めて1,300万人を超えました。J1の平均は21,246人です。
Jクラブの入場料収入 単位:億円。Jリーグ「クラブ経営情報開示資料」。対象クラブ数は年により52〜60。
2020年は2019年の39%(84億円)まで落ちました。2025年度は53クラブ(先行開示分)で296億円、2019年の1.37倍です。クラブ数が違うため、単純な比較は目安です。
Bリーグ(B1+B2)入場料収入 単位:億円。B.LEAGUE「クラブ決算概要」。
2024-25は前年比+33.0%の144.4億円です。営業収入も150億円(2016-17)から651億円(2024-25)に増えました。
Bリーグ(B1+B2)入場者数 単位:万人。同上。PO・オールスター含む。
2025-26シーズンは548万人(報道、リーグ原典は未確認)で過去最多と報じられています。名古屋Dと千葉Jは、史上初めて平均1万人を超えました。
入場料が収入に占める割合
リーグ 入場料収入 営業収益(収入) 入場料の割合 備考
Jクラブ(2019年度) 215.8億円 1,325億円 16.3% 55クラブ
Jクラブ(2020年度) 84.3億円 1,095億円 7.7% 56クラブ。営業収益は17%減にとどまった
Jクラブ(2025年度) 295.6億円 1,757億円 16.8% 53クラブ(先行開示)。J1 18.6%、J2 14.2%、J3 10.3%。スポンサー収入は783億円(44.6%)
Bリーグ(2016-17) 33.5億円 150億円 22.4% B1・B2 各18クラブ
Bリーグ(2024-25) 144.4億円 651億円 22.2% B1 24・B2 14クラブ。スポンサー収入は330.8億円
プロ野球 公表なし NPBは球団別の財務を公表していません。報道では「売上の30〜50%」との推定がありますが、公表値ではありません
割合は営業収益(収入)に対する入場料収入の比で、Shidoが計算しました。2020年度は入場料が6割減っても、営業収益は17%の減少でした。収入の柱が入場料以外(スポンサー・放映権配分・物販)にもあったためです。
そのほかの興行
90日
大相撲の本場所(2025年)の完売日数。全日完売。協会の経常収益は156.2億円(2023年は133.3億円)
日本相撲協会
132万人
ラグビー リーグワン 2025-26の累計入場者数(過去最多、報道)。前季比+11.4%
報道
8,564億円
ライブ・エンタテインメント市場(音楽+ステージ、2025年)。2019年の6,295億円の1.36倍。スポーツは含まない
ぴあ総研
6,464億円
ラグビーW杯2019日本大会の経済波及効果。チケット約172万枚
EY Japan
CHAPTER 3
放映権とクラブ収入 ── 国内は入場料とスポンサーが主役、放映権は欧州の37分の1
オンラインメディアがスポーツに払うお金(放映権料)は、国内のクラブ収入ではまだ小さな比率です。一方、国際大会では急に高くなっています。
クラブ収入の構成 日本と英国 単位:%。スポーツ庁資料(Jリーグ2022年度開示資料、Deloitte UK)。
放映権収入等 入場料 スポンサー 物販 その他(英国は物販・スポンサー等)
Jクラブの放映権収入等は約138億円(総収益1,375億円の10%)、プレミアリーグのクラブは約5,106億円(9,571億円の53%)です。放映権収入で約37倍、全体の収入で約7倍の差があります。入場料の比率は日英でほぼ同じ(13%と14%)です。
日本向け放映権料の推定 単位:億円。スポーツ庁検討会資料(報道等から事務局が作成。推定値)。
WBCは2017年の約10億円から2026年の約150億円へ15倍になりました。W杯は2022年の約350億円から、2026年は400億円以上です。いずれも推定です。
国内リーグの放映権(Jリーグを例に)
項目 数値 出典・注意
DAZNとの契約(旧) 2017〜2026年の10年、総額約2,100億円 2016年7月発表(報道。年平均210億円)
DAZNとの契約(新) 2023〜2033年の11年、総額約2,395億円 2023年3月発表。収益配分を含む総額。年あたり約217.7億円で、旧契約とほぼ同じ水準
J3の放映 2026/27〜2032/33の7シーズン、J1・J2・J3の全試合をDAZNで放映 Jリーグ公式(2026年3月17日)。金額は非公表
リーグ法人の公衆送信権料(2025年度) 221.87億円 経常収益346.30億円の64%。前年比+9.11億円。クラブへの配分金は127.35億円
ファン指標配分金 約13.6億円(2025シーズン分) DAZNの視聴者数・シーズンパス販売実績などで全クラブに配分。配信の視聴がクラブ収入に直結する仕組み
プロ野球・Bリーグの放映権料 公表なし Bリーグは2026-27からB.PREMIER・B.ONEの全試合をU-NEXTで配信
Jクラブ全体で見ると、収入の中で放映権(リーグ経由の配分金)は大きくありません。それでも配分金の算定にDAZNの視聴を入れているのは、配信視聴を「ファンの数」の指標にする考え方です。
CHAPTER 4
視聴のオンライン化 ── ネット観戦は7年で2倍、テレビ観戦は過去最低
観戦の仕方は、スタジアム・テレビ・インターネットの3つが並ぶ形になりました。
スポーツ観戦率の推移 単位:%。笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」(18歳以上3,000人、複数回答)。
直接観戦(スタジアム・体育館等) インターネット観戦
直接観戦は2018年の31.8%から2022年に19.3%まで落ち、2024年に26.2%へ戻りました。ネット観戦は11.5%から24.2%へ2.1倍です。2024年のテレビ観戦率は79.0%で、調査開始以来の最低でした。2022年はコロナ禍の影響が残る調査です。
直接観戦とネット観戦の種目別(2024年) 単位:%。同上。
直接観戦 ネット観戦
直接観戦はプロ野球が12.1%、Jリーグが4.4%です。ネット観戦で多いのは格闘技(6.6%)、プロ野球(6.2%)、MLB(5.3%)です。
主な配信プラットフォームの動き(2026年)
配信 内容 数値 注意
Netflix WBC2026 全47試合を日本で独占配信。地上波の中継なし 延べ視聴者数 3,140万人。最多は日本×オーストラリアの1,790万人。放映権料は約150億円(推定) 延べ接触人数で、試合後24時間のアーカイブ視聴を含む。2023年の地上波リアルタイム視聴者9,446.2万人とは定義が違い、比較できない
DAZN FIFA W杯2026 全104試合を配信。日本戦などは無料。NHK・日テレ・フジが地上波でも中継 延べ視聴者数 約6,700万人、ユニーク視聴者 約1,615万人。日本戦の延べ 約1,100万人 日本戦のみ視聴は全体の20%。DAZNの日本の会員数は公表なし
U-NEXT プレミアリーグ、Bリーグ(2026-27から全試合)、横浜DeNAの主催試合など 有料会員 522万人。年間2,800試合以上をライブ配信 地上波は日本人選手の大会、配信は全試合という「共同モデル」を提案
ABEMA W杯2022 全64試合を無料配信。2026年は配信なし 週間視聴者 3,000万人、1日の最高 1,700万人(2022年) 「5,000万視聴」という数字は公式発表で確認できず、本資料では使わない
パ・リーグTV パ・リーグ6球団の主催試合を有料配信(運営:パシフィックリーグマーケティング) 公式YouTube 登録者 160万人超 有料会員数・売上は公表なし
WBC2026 Netflix視聴者の声 産業能率大学の追跡調査(2026年3月、1,000人)。
「リアルタイムで観戦した試合がない」が71.6%でした。WBC視聴のために新規加入した人(115人)のうち継続予定は27.0%です。1,000人規模のウェブ調査で、全国の推計値ではありません。
読み取れること
配信は、新しい客層を呼ぶ入口にもなる: WBCのNetflix視聴者は女性が約48%、35歳未満が30%超でした。日本戦以外を1試合以上見た人は約55%です。
無料の壁は論点になった: スポーツ庁は2026年5〜8月に検討会を3回開き、国民的関心の高い大会を誰もが見られるようにする「ユニバーサルアクセス」を議論しました。EU27か国のうち21か国が制度を持っています。
地上波は国際大会で強い: W杯2026の日本戦は、関東の世帯視聴率が27〜35%でした(深夜の試合は15.9%、報道)。地上波と配信が併用された大会です。
プロ野球の地上波は少ない: 巨人主催試合の地上波は2025年に20試合(報道)。かつては年130試合以上でした。
CHAPTER 5
配信は動員を減らすか ── 国内の因果研究はなく、海外は結果が割れる
クラブ運営の現場でいちばん聞かれる問いです。確かなことと、確かでないことを分けて整理します。
国内で言えること 2022年から2025年にかけて、ネット観戦も直接観戦も増え、入場者数は過去最多 になりました。地上波の中継は減っています。ただし、これは同時に起きたことを示すだけです。コロナ禍後の回復、新球場・新アリーナ、人気選手の影響が重なっており、配信の効果だけを取り出した数字はありません。
国内で言えないこと 「配信を始めたから動員が増えた」「配信が動員を減らした」のどちらも、数字では裏付けられません。 パ・リーグ・マーケティングは配信がファンクラブ会員のチケット売上を約3倍にしたと説明していますが、定性的な説明で、数値の検証は見つかりませんでした。
海外の実証研究
研究 対象 結果 示唆
Allan & Roy(2008) スコットランド・プレミアリーグ 2002-03 生中継があると、当日券で入るホーム側の観客が約30%減少。シーズンチケット保有者への影響は小さい 代替 当日券層・下位リーグで影響が大きい
Wallrafen ほか(2022) ドイツ3部サッカー 1,138試合 単純な分析では中継が動員にプラス。人気カードが選ばれて放送される偏りを補正すると、マイナスに変わる 代替 偏りの補正後
Simmons & Forrest(2006) イングランド下位リーグ 4,000試合超 プレミアリーグ勢のチャンピオンズリーグ中継(水曜夜)が、下位リーグの動員を大きく減らす 代替 同じ時間帯の他の試合の放送
Putsis & Sen(2000) 米NFL 1996-97 地元放送を禁じる(ブラックアウト)ことで球団が得る増収は、小さい 放送が動員を大きく損なうとは言えない
Buraimo ほか(2010) プレミアリーグ・スペイン1部 放送が動員に与える影響はリーグにより異なる 一般化はできない
Liu ほか(2025) 中国女子スーパーリーグ 2023 来場はチーム成績・曜日、配信は試合の競争バランス・見逃し配信の有無が決め手 補完 観測的な関係。因果ではない
注意: 研究の多くは地上波・有料放送が対象で、ストリーミング単独の効果を調べたものではありません。MLB.TVやNBA League Passと動員の関係を直接検証した研究は、今回の調査では見つかりませんでした。
どう判断するか
影響を受けやすいのは「当日券で来る層」と「下位リーグ」: 強いファンクラブや年間シートの会員は、中継があっても来場します。
入場料以外の収入が守りになる: 2020年度のJクラブは入場料が6割減っても、営業収益は17%の減少にとどまりました。配信・スポンサー・配分金に収入の柱があったためです。
配信の視聴は新しい指標になる: Jリーグはファン指標配分金の算定にDAZNの視聴を入れました。動員とは別の「ファンの数」として扱う動きです。
自分のクラブで確かめる方法はある: 試合ごとの配信視聴・チケット販売・天候・対戦相手を並べれば、自クラブの関係を測れます。国の統計にはない、団体が持つデータです。
CHAPTER 6
ファンとの接点 ── 広告費はネットが過半数、SNSは来場者より多い球団も
オンラインメディアは、放映だけでなく、ファンとの接点・チケット販売・スポンサーの広告媒体としても使われています。
プロ野球 球団の公式SNSフォロワー数と2025年の入場者数 単位:万人。BASEBALL CHANNEL(2026年2月、X・Instagram・YouTube合算)、NPB。公式発表ではなく媒体の集計。
SNSフォロワー 年間入場者数
阪神はフォロワー(318.6万人)が年間入場者数(296万人)より多く、巨人(224.9万人対282万人)は約0.8倍です。広島は公式Xがなく、24万人にとどまります。フォロワーは延べの数、入場者数は年間の延べ人数で、同じ単位ではありません。因果を示すものではありません。
広告費に占めるインターネット広告費 単位:兆円。電通「日本の広告費」2025年。
2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比+10.8%)で、初めて広告費全体の過半数(50.2%)になりました。マスコミ四媒体は2兆2,980億円です。スポーツ単独のデジタル広告市場の規模は公表されていません。
2,218万人
プロ野球のファン人口(2025年調査)。前年比+0.4%。阪神は477万人(+14.9%)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング・マクロミル
12万人超
西武ライオンズのファンクラブ会員(2026年3月)。20代会員は前年比120%超
BASEBALL CHANNEL
2019年6月
チケット不正転売禁止法の施行。電子チケットも対象。罰則は1年以下の懲役または100万円以下の罰金
文化庁
1,669億ドル
米国の合法スポーツベッティングの取扱額(2025年)。日本では公営競技以外のスポーツ賭博は認められていない
American Gaming Association
チケット販売のオンライン化
ダイナミックプライシング: 試合ごとにチケット価格を変える仕組みです。プロ野球で導入する球団がある一方、阪神は2026年6月に導入しない方針を表明しました。導入球団の公式集計は公表されていません。
電子チケット: Jリーグは2025年1月からQRコードチケットにシステム利用料110円を導入しました(報道)。電子化率の公式統計はありません。
訪日客向け: パ・リーグは訪日客向けのチケット販売が2026年の年間販売数を、すでに前年を超えたと発表しています。
公表されていない数字:公式SNSの合計フォロワー、ファンクラブECとグッズECの市場規模、電子チケットの比率、スポーツ関連のデジタル広告市場。個々のクラブが自社で持つデータです。
CHAPTER 7
Shidoからのご提案「配信か来場か」ではなく、両方を測って組み合わせる
ここまでのデータから、スポーツ団体・クラブ・スポンサー・メディア事業者が取れる打ち手を整理します。
1. 興行は戻った。次は「単価」と「席の売り方」 入場者数は2019年を超え、Jリーグは入場者数1.22倍に対し入場料収入は1.37倍 です。人数に加えて単価も上がっています。席種・価格・販売時期の設計(ダイナミックプライシング、年間シート、ファミリー席)が、増収の中心になります。
Shidoができること: 席種・価格を見せるチケット販売ページの制作(Webサイト・コンテンツ制作/EC構築・運用)、観客データの分析(リサーチ&インサイト)、チラシ・ポスターのデザイン(デザイン)。
2. 配信は入口。試合を見た人を来場につなぐ導線を作る WBC2026では日本戦以外を見た人が約55%でした。配信で初めて見た人に、チケット・ファンクラブ・グッズ の案内を出すことが次の施策です。配信画面やクラブ公式アプリからの購入導線は、国内でまだ数字が公表されていません。
Shidoができること: 配信画面・公式アプリから案内するチケット・ファンクラブ・グッズの販売ページの制作(EC構築・運用/Webサイト・コンテンツ制作)、SNS広告での誘導(SNSマーケティング)。
3. 無料視聴の入口を残す 有料配信への移行には反発もあります。63.4% が地上波での放送を望みました。ハイライト動画・YouTube・SNSの無料コンテンツを入口に置き、有料配信と来場へ進む段階を設計します。
Shidoができること: ハイライト動画の企画・制作とYouTube・SNSでの発信(撮影・映像制作/SNSマーケティング)、有料配信・来場へ進む導線のWebページの制作(Webサイト・コンテンツ制作)。
4. 収入を入場料だけに依存させない Jクラブは2020年度に入場料が6割減っても、営業収益は17%の減少でした。スポンサー(44.6%)、配分金、物販、配信 の柱を持つことが、観客が入れない事態への備えになります。
Shidoができること: 物販のネットショップの構築・運用とグッズ・商品写真の制作(EC構築・運用/撮影・映像制作)、スポンサー向けの案内資料のデザイン(デザイン)。
5. スポンサーには「現地」と「オンライン」の両方の到達を示す 広告費の半分はインターネットです。スポンサー提案では、スタジアムの来場者数と、配信の視聴・SNSの到達 を一緒に出すと、媒体価値が伝わります。視聴の定義(延べ接触、ユニーク、リアルタイム)は揃えて示します。
Shidoができること: 来場者数と配信・SNSの到達を並べて見せるスポンサー提案資料のデザイン(デザイン)、到達データの分析(リサーチ&インサイト)。
6. 自分のクラブで「配信と動員の関係」を測る 国内に因果の研究がない以上、判断の根拠は自クラブのデータ です。試合ごとの配信視聴・来場者数・チケット販売の推移・天候・対戦相手を並べれば、配信が来場を増やすか、減らすかの手がかりになります。
Shidoができること: 配信視聴・来場者数・チケット販売などを並べて関係を見る分析(リサーチ&インサイト)、結果を共有するレポートのデザイン(デザイン)。
ご提案:貴団体のデータをお預かりできれば、貴団体専用の戦略にできます
本資料は公的統計と各社の公表値に基づく、団体・クラブを特定しない汎用版です。以下のデータをお預かりできれば、貴団体の観客・視聴者・スポンサーに合わせて、チケット施策・配信活用・スポンサー提案まで具体的に落とし込めます。
チケット販売データ 試合別・席種別の販売数と単価、販売時期。どの席が、いつ、どの価格で売れているか を出せます。
来場者・会員データ 年代・居住地・来場回数・ファンクラブ会員の継続。新規と常連の入れ替わり、離脱の兆し を見つけます。
配信・視聴データ 試合別の視聴数・視聴時間・見逃し視聴。配信の視聴が来場や購入につながっているか を試合単位で見ます。
SNS・サイトのデータ 公式SNS・アプリ・サイトのアクセスと反応。どの投稿・動画がチケット購入や会員登録に結びついたか を測ります。
スポンサー実績 スポンサー別の契約額・露出・反響。現地とオンラインの両方の到達 で、提案資料の根拠を作ります。
来場経路アンケート 来場のきっかけ(SNS・配信・テレビ・友人)の回答。認知から来場までの経路 を、媒体の配分に反映します。
SOURCES
出典と注意事項
日本政策投資銀行「わが国スポーツ産業の経済規模推計 日本版スポーツサテライトアカウント 2011〜2022年推計」(2026年3月6日)。同「2011〜2021年推計」(2024年11月)。スポーツ庁スポーツ未来開拓会議(第2期)とりまとめ(2025年4月24日)。
日本野球機構(NPB)「年度別 観客動員数」(2016〜2025年)。nippon.com「2025年の観客数は史上最多の2704万人」。
Jリーグ「クラブ経営情報開示資料」2015〜2025年度版(2025年度は2026年5月26日発表・7月24日更新、53クラブの先行開示)。Jリーグ公式ニュース(2025年総入場者数、2025年度リーグ決算、配分金、DAZN契約、J3の放映)。Deloitte「Jリーグが提供する観戦体験分析レポート2023」。
B.LEAGUE「クラブ決算概要」2016-17〜2024-25シーズン(2025年10月14日発表)。2025-26の入場者数は熊本日日新聞・秋田魁新報(報道)。放映権料は公表なし。
日本相撲協会「事業報告書」「財務諸表」2022〜2025年。ぴあ総研「ライブ・エンタテインメント市場規模」(2026年6月17日)。EY Japan(ラグビーW杯2019)。日本政策投資銀行報告書(世界陸上2025東京)。
スポーツ庁「スポーツを観る機会の確保及びスポーツ放映に関する検討会」第1〜3回資料(2026年5月20日・6月10日・8月20日):事務局資料、日本民間放送連盟、FMMC、DAZN、Netflix、U-NEXT。Netflix「2026ワールドベースボールクラシック 配信の取組と実績」。DAZN Japan(FIFA W杯2026)。
笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2024年(2025年4月8日・12月1日公表)。産業能率大学スポーツマネジメント研究所「WBC2026に関する全国アンケート追跡調査」(2026年3月26日)。三菱UFJリサーチ&コンサルティング・マクロミル「スポーツマーケティング基礎調査」(2025年版、AdverTimes)。
電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日)。サイバーエージェント(ABEMA W杯2022)。BASEBALL CHANNEL・フットボールチャンネル(公式SNSフォロワー)。文化庁「チケット不正転売禁止法」。American Gaming Association(2025年の米国ゲーミング収益)。
学術論文:Allan & Roy(2008, Journal of Sports Economics 9(6))、Wallrafen, Deutscher & Pawlowski(2022, European Sport Management Quarterly 22(6))、Putsis & Sen(2000, Applied Economics 32(12))、Simmons & Forrest(2006, Journal of Sports Economics 7(3))、Buraimo ほか(2010, Soccer & Society 11(4))、Liu ほか(2025, Frontiers in Sports and Active Living)。
注意事項: 日本政策投資銀行の推計は2026年3月に定義が更新されており、スポーツ庁の旧基準の数字(2019年10.2兆円など)とは水準が異なります。Jクラブの収益は年度ごとに対象クラブ数が違い(52〜60クラブ)、2025年度は53クラブの先行開示分です。NPB・Bリーグの放映権料、NPB球団別の財務、DAZN日本の会員数、公式SNSの合計フォロワー、電子チケット比率は公表されていません。放映権料(WBC・W杯)はスポーツ庁事務局が報道等から作った推定値です。WBCのNetflix視聴者数(延べ接触、24時間のアーカイブ含む)と、2023年大会の地上波リアルタイム視聴者数は定義が異なり、比較できません。プロ野球の地上波試合数・DAZN料金・SNSフォロワー・Bリーグ2025-26入場者数・Jリーグ入場者数の一部年次は報道または原典未確認で、参考値です。「入場料の割合」「倍率」「前年比」の一部はShidoの計算です。