日本の通販(EC含む)の売上高は、日本通信販売協会(JADMA)の推計で、2025年度に15兆4,085億円(前年度比+5.9%)です。2016年度(6兆9,400億円)から2.2倍になり、年平均で約9.3%伸びてきました。ただし伸び率は2020年度の+20.1%、2022年度の+10.9%から、+5.9%まで下がっています。経済産業省の統計では、物販系ECは2024年に15兆2,194億円(EC化率9.78%)で、スマートフォン経由が61.7%です。家計では、二人以上世帯の56.9%がネットショッピングを利用し(2025年)、1世帯あたり月に26,928円を使っています。一方で、国民生活センターに寄せられた通販の相談は2025年度に382,721件(全相談の38.0%)で、定期購入の相談は9万8千件に上ります。物流では、日本郵便が2026年10月にゆうパックを平均約10%、佐川急便が2027年1月に飛脚宅配便を約13.8%値上げします。規制では、消費者庁の検討会が2026年9月に、ダークパターンや最終確認画面の支払総額表示などを盛り込んだ特定商取引法の見直しの中間取りまとめを公表しました。本資料は、通販事業者、参入を検討する事業者、広告・制作を担う会社に向けて、公的統計と各社の公表値だけで業界を整理したものです。通販の「市場規模」には3つの物差しがあり、混ぜて使えない点を、第1章で先に確認します。
通販の市場規模は、日本通信販売協会(JADMA)、経済産業省、メディア開発綜研(公正取引委員会の調査報告書への掲載値)で、定義も年次も違います。数字が似ていても、足したり引いたりできません。
| 物差し | 最新の数値 | 期間 | 範囲 |
|---|---|---|---|
| JADMA「通販市場売上高調査」 | 15兆4,085億円(2025年度、速報) | 年度(4月〜翌3月) | 会員企業の売上と、推計した有力非会員の売上。衣料品・雑貨・化粧品・健康食品などの物販が中心。EC含む |
| 経済産業省「BtoC-EC市場規模」 | 物販系15兆2,194億円(2024年)。サービス系8兆2,256億円、デジタル系2兆6,776億円、3分野合計26兆1,225億円 | 暦年(1〜12月) | 消費者向けEC。EC化率は物販系のみ算出(9.78%)。サービス系(旅行・飲食・チケット等)は通販に含めない |
| メディア開発綜研「インターネット通販市場(物販)」 | 11兆4,572億円(2024年、前年比+3.6%) | 暦年 | 公正取引委員会の電子商店街調査報告書に掲載された値。電通「情報メディア白書2026」の図表で確認 |
経済産業省の物販系ECは、8分野に分かれます。分野によってEC化率は4%台から56%台まで開いています。通販専業が強い食品・化粧品・健康食品は、EC化率が低い分、伸びしろの大きい分野です。
| 分野(2024年) | EC化率 | 全体の商取引(逆算) |
|---|---|---|
| 書籍・映像・音楽ソフト | 56.45% | 約3.3兆円 |
| 生活家電・AV・PC・周辺機器 | 43.03% | 約6.4兆円 |
| 生活雑貨・家具・インテリア | 32.58% | 約7.9兆円 |
| 衣類・服装雑貨等 | 23.38% | 約12.0兆円 |
| 化粧品・医薬品 | 8.82% | 約11.5兆円 |
| 食品・飲料・酒類 | 4.52% | 約68.9兆円 |
| 自動車・自動二輪・パーツ等 | 4.16% | 約8.0兆円 |
| その他 | 2.08% | 約37.5兆円 |
| 物販系 合計 | 9.78% | 約155.6兆円 |
| 品目(円/月) | 2019年 | 2024年 | 2025年 | 2025年の前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 食料(食料品・飲料・出前) | 1,986 | 5,225 | 5,823 | +11.4% |
| 衣類・履物 | 1,559 | 2,536 | 2,649 | +4.5% |
| 家電 | 934 | 1,289 | 1,423 | +10.4% |
| 保健・医療(医薬品・健康食品) | 670 | 1,076 | 1,090 | +1.3% |
| うち健康食品 | 542 | 799 | 806 | +0.9% |
| 化粧品 | 547 | 895 | 929 | +3.8% |
| 書籍 | 284 | 432 | 414 | −4.2% |
通販企業の広告媒体は、ネットを軸に、DM・新聞・テレビ・カタログを併用する形です。受注の媒体別の売上構成は有料の調査にしかなく、ここでは「どの媒体を使っている会社が多いか」と、テレビ通販の市場規模で整理します。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 物販系ECのスマホ経由(2024年) | 9兆3,904億円(61.7%) |
| 同・前年からの増加 | +7,723億円(+9.0%) |
| 同・2023年のスマホ比率(Shidoの計算) | 58.7% |
| JADMA調査:購入時に見た広告媒体がスマホ等のネット(2024年) | 72.0%(+6.9pt) |
| 同・申込手段がスマホ等のネット | 76.4% |
| 同・返品経験 | 29.9% |
| 方向(2024年) | 市場規模 |
|---|---|
| 日本の消費者が米中のECで購入 | 4,410億円(+4.8%) |
| うち米国経由/中国経由 | 3,945億円/466億円 |
| 中国の消費者が日本の事業者から購入 | 2兆6,372億円(+8.5%) |
| 米国の消費者が日本の事業者から購入 | 1兆5,978億円 |
| 企業 | 数値 | 期間 | 定義・注意 |
|---|---|---|---|
| 楽天グループ | 国内EC流通総額 6兆2,052億円(+3.3%)。2026年4〜6月は1兆5,322億円(+5.3%) | 2025年(暦年)、2026年Q2 | 2026年Q2に定義を見直し、過去値も遡及修正。2026年2月の決算発表時の6兆3,452億円(+3.9%)とは旧新の定義が異なり比べられません。サービス系(トラベル等)を含む |
| ZOZO | 商品取扱高 6,660億円(+8.4%)。うちZOZOTOWN事業5,166億円(+5.0%)。売上高2,283億円(+7.2%) | 2026年3月期 | 取扱高と売上高は別概念。連結の取扱高には海外のLYSTなどを含む。年間購入者は1,317万人 |
| LINEヤフー | eコマース取扱高 4兆6,729億円(+7.1%)。うち国内ショッピング1兆8,660億円(+6.6%) | 2025年度 | 国内ショッピングにZOZOTOWNなどを含み、ZOZOの取扱高と二重になる。前年度値は遡及修正後 |
| メルカリ | Marketplace GMV 1兆2,856億円(+15%)。うち越境1,122億円 | 2026年6月期 | フリマ(CtoC中心)。月間利用者2,419万人 |
| Amazon(日本) | 日本法人の売上は非公表 | ― | 参考:米国Form 10-Kの国別売上(Japan)は2025年に306億8,800万ドル(+12.0%)。全サービスを含むドル建てで、通販の売上ではない |
| 企業 | 決算期 | 売上高 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ジャパネットホールディングス(非上場) | 2025年12月期 | 2,908億円 | 会社の公開買付け補足資料(2026年6月)。前期は2,725億円(報道値) |
| ZOZO | 2026年3月期 | 2,283億円(+7.2%) | 営業利益694億円。商品取扱高は6,660億円 |
| アスクル | 2026年5月期 | 4,002億円(−16.8%) | 営業損失174億円。2027年5月期は売上4,900億円(+22.4%)を予想 |
| ポーラ・オルビスHD | 2025年12月期 | 1,703億円(±0.0%) | オルビス単体の通販売上は短信の冒頭では取得できず |
| 千趣会 | 2025年12月期 | 421億円(−8.3%) | 通信販売事業は360億円(−9.9%)、営業損失31億円。決算短信に継続企業の前提に関する注記あり |
| フェリシモ | 2026年2月期 | 292億円(−0.9%) | 営業利益2億円(前期比3倍)。通販主体のためセグメント区分なし |
| ファンケル | 2024年3月期 | 1,109億円(+7.0%) | 通販チャネルは化粧品336億円・栄養補助食品190億円。2024年12月に上場廃止し、以降の通期は取得できず |
| ベルーナ | 2025年3月期 | 2,109億円 | 2026年3月期は会社予想2,180億円。実績の原本は未入手 |
総務省の「家計消費状況調査」(毎月・二人以上世帯)は、ネットショッピングの支出と利用世帯の割合を毎年公表しています。「全国家計構造調査」(5年ごと)は、どの購入先で買ったかを調べています。いずれも、旅行やチケットなどのサービスを含む場合があるため、各表の注記を確認してください。
| 年(暦年) | 2017 | 2019 | 2020 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 利用世帯の割合(%) | 34.3 | 42.8 | 48.8 | 52.7 | 53.5 | 55.3 | 56.9 |
| 利用世帯あたりの月額(円) | 30,894 | 33,461 | 33,353 | 39,443 | 42,937 | 45,047 | 47,300 |
| 指標 | 数値 | 出典・時期・母数 |
|---|---|---|
| ネットで商品・サービスを購入した人(インターネット利用者に占める割合) | 60.7%(前年60.8%)。デジタルコンテンツを除くと49.9% | 総務省「通信利用動向調査」令和7年(2025年8月末時点、インターネット利用者34,322人、複数回答)、2026年5月29日公表 |
| フリマ・オークションの利用 | 22.1%(前年24.7%) | 同上 |
| 通販の年間個人利用率 | 60.8%(前年から+6.5pt)。男性54.8%、女性66.6%。年間利用回数は男女とも11.8回 | JADMA「全国通信販売利用実態調査」2024年、15〜79歳1,200人(電通「情報メディア白書2026」経由) |
| ネット利用で不安を感じる人の不安内容:個人情報・利用履歴の漏えい | 89.4% | 総務省「通信利用動向調査」令和5年(経済産業省報告書が引用) |
国民生活センターのPIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク)には、通信販売に関する相談が毎年30万件台で寄せられます。通販事業者にとっては、規制と信頼の両方にかかわる数字です。
| 手口・項目(2025年度) | 件数 | 前年度 | 平均契約購入金額 | 平均既支払金額 |
|---|---|---|---|---|
| インターネット通販(手口別) | 225,388件 | 191,471件(+17.7%) | 195,729円 | 183,598円 |
| 定期購入(手口別) | 98,455件 | 94,559件(+4.1%) | 16,094円 | 4,444円 |
| 化粧品(商品別) | 65,382件(+7.9%) | ― | ― | ― |
| 健康食品(商品別) | 38,310件(−7.4%) | ― | ― | ― |
| 紳士・婦人洋服(商品別) | 21,729件(+45.6%) | ― | ― | ― |
| 区分 | 相談件数 | うち通販 |
|---|---|---|
| 65歳以上 | 330,497件(全体の37.7%) | 118,301件(35.8%) |
| 65歳未満 | ― | 232,599件(42.5%) |
| インターネット通販(65歳以上/未満) | 69,399件/141,247件 | |
| 定期購入(65歳以上/未満) | 46,958件/47,387件 | |
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 収集した広告/問題があった広告 | 1,108件/284件 |
| 問題広告の媒体:SNS | 31.7% |
| 同:Web | 31.0% |
| 同:新聞・雑誌 | 17.3% |
| 主な手法 | 虚偽が疑われる体験談、定期購入条件の誤認、成分の誇大表現 |
電通「日本の広告費」には、「通販広告費」という区分はありません。通販に関係の深い区分は、インターネット広告(検索・ソーシャル・動画)、物販系ECプラットフォーム広告、DM、折込です。リピート率・CPA・LTVの業界全体の公表値は、取得できませんでした。
| 区分 | 金額 | 前年比・構成比 |
|---|---|---|
| インターネット広告媒体費 | 3兆3,093億円 | +11.8% |
| ビデオ(動画)広告 | 1兆275億円 | +21.8% |
| ソーシャル広告(種別を横断) | 1兆3,067億円 | +18.7%(構成比39.5%) |
| 検索連動型(金額は非掲載) | 約1.28兆円(Shido計算) | 構成比38.7% |
| 運用型広告 | 2兆9,352億円 | +12.5%(構成比88.7%) |
| 予約型広告 | 3,042億円 | +9.1% |
| 成果報酬型広告 | 699億円 | −3.9% |
| 2026年の媒体費の予測 | 3兆5,840億円 | +8.3% |
| 指標(LINEヤフー、2025年度) | 数値 |
|---|---|
| 有償のLINE公式アカウント数(日本) | 273千件 → 311千件(図からの目視読み取り) |
| アカウント広告の売上(日本) | 1,263億円 → 1,457億円(+15.3%) |
| LINEミニアプリの月間利用者 | 2,897万人 |
通販の利益を左右するのは、広告費と並んで送料です。宅配便の取扱個数は伸びが止まり、運賃の改定が毎年続いています。再配達率は下がってきましたが、置き配や宅配ボックスの普及が次の課題です。
| 便名(事業者) | 構成比 | 前年度比 |
|---|---|---|
| 宅急便(ヤマト運輸) | 47.2% | +1.2% |
| 飛脚宅配便(佐川急便) | 25.8% | −7.4% |
| ゆうパック(日本郵便) | 22.2% | +8.5% |
| フクツー宅配便(福山通運他) | 2.8% | +2.1% |
| カンガルー便(西濃運輸他) | 1.9% | −3.2% |
| 事業者 | 適用日 | 改定の内容(各社の表現) |
|---|---|---|
| ヤマト運輸 | 2023年4月3日 | 約10% |
| ヤマト運輸 | 2024年4月1日 | 全体の改定率は約2% |
| ヤマト運輸 | 2025年10月1日 | 約3.5%(120〜200サイズなど。60〜100サイズは改定なし) |
| 日本郵便(ゆうメール) | 2025年11月1日 | 150gまで180→190円など |
| 日本郵便(ゆうパック) | 2026年10月1日 | 平均改定率は約10%。ゆうパケットの1cm以内250円・2cm以内310円を、ともに360円に |
| 佐川急便 | 2027年1月1日 | 飛脚宅配便など約13.8%、飛脚航空便等は約2.7%(現行運賃と改定後運賃の比較で算出) |
| 項目 | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 物流の2024年問題 | トラックドライバーの時間外労働に年960時間の上限が適用。国の検討会は、対策をしない場合に営業用トラックの輸送能力が2024年に14.2%、2030年に34.1%不足すると試算(試算であり実績値ではない) | 2024年4月 |
| 物資の流通の効率化に関する法律(物流効率化法) | 荷主・物流事業者の努力義務は2025年4月に施行。取扱貨物9万トン以上の荷主は特定荷主に指定され、中長期計画の作成、定期報告、物流統括管理者(CLO)の選任が義務に。中小の通販事業者は対象外が大半ですが、委託先の物流会社を通じて運賃やリードタイムの交渉に影響が及びます(Shidoの解釈) | 2025年4月・2026年4月 |
| 中小受託取引適正化法(取適法) | 旧・下請法。発荷主が運送事業者に運送を委託する場合が新たに対象に | 2026年1月1日 |
| 「送料無料」表示 | 消費者庁が2023年6〜11月に計9回の意見交換会を開き、規制は見送って事業者の自主的な見直しを促す整理。取り組み事例にJADMAの自主行動計画、アマゾンジャパン、楽天市場、ファンケル等 | 2023年 |
| 置き配 | 国土交通省の検討会(2025年6〜11月)が、宅配ボックス・置き配など多様な受取方法の普及を提言。標準宅配便運送約款への追加を示す告示は未確認 | 2025年11月 |
通販事業者に直接かかわる法令を、根拠条文と施行日で整理します。解釈にあたる部分は「Shidoの解釈」と書き分けています。個別の事案は、弁護士や消費者庁の最新資料で確認してください。
| 法令・制度 | 通販事業者にとっての要点 | 時期 |
|---|---|---|
| 特定商取引法(通信販売) | 広告に販売価格・支払時期と方法・引渡時期・返品条件などを表示(11条)。誇大広告等の禁止(12条)。承諾のないメール広告の禁止(12条の3)。申込みの最終画面に分量・価格・支払時期・引渡時期などを表示(12条の6)。違反は3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金。通信販売にクーリング・オフはなく、商品の引渡しから8日以内は返品できるが、広告に返品特約を表示していれば特約が優先(15条の3) | 現行 |
| 令和3年の特商法改正 | 詐欺的な定期購入への対策として、最終確認画面の表示義務、誤認による申込みの取消し権、解約の妨害の禁止を導入 | 2022年6月1日施行 |
| ステルスマーケティング規制(景品表示法の告示) | 事業者の表示であることが分かりにくい表示を禁止。規制の対象は広告主で、違反は措置命令(課徴金は対象外) | 2023年10月1日 |
| 景品表示法(令和5年改正) | 確約手続を導入。優良誤認・有利誤認の表示に直罰(100万円以下の罰金)。課徴金は対象期間の売上額の3%(150万円未満は納付を命じない) | 2024年10月1日 |
| 医薬品医療機器等法(薬機法) | 化粧品などの名称・効能・効果・性能に関する虚偽・誇大な広告を、明示・暗示を問わず禁止(66条)。課徴金は対価額の4.5%(75条の5の2)。健康食品が医薬品的な効能効果をうたえば、未承認医薬品の問題になり得る(Shidoの解釈) | 現行 |
| 機能性表示食品 | 届出者に健康被害情報の収集・提供、衛生管理計画の作成と遵守を義務化。2025年10月1日には食品表示基準を改正し、届け出た機能性関与成分以外の成分を「添加していない」「含まない」旨を表示できるよう強調表示の扱いを見直し | 2024年9月1日/2025年10月1日 |
| 消費者契約法 | 最新の施行済み改正は令和4年法律第59号(2023年6月1日施行)。改正の検討中で、検討会が2026年9月10日に中間取りまとめを公表。継続的契約からの離脱(解約妨害の禁止ほか)、解約料条項の実態を踏まえた仕組みなどが柱。法案は未提出 | 検討中 |
| 個人情報保護法 | 2026年7月10日に改正法が成立、7月17日に公布。課徴金制度の新設が柱の一つ。施行は公布から2年以内で政令で定める日。課徴金の最終的な要件・施行日は政令・条文で確認が必要 | 2026年7月17日公布 |
| インボイス制度(税制改正) | 2割特例は2026年9月30日を含む課税期間で終了し、個人事業者向けに3割特例(令和9年分・10年分)。免税事業者等からの仕入れの経過措置は2年延長して7・5・3割控除に見直し。消費者向けの販売自体は交付義務の対象外だが、法人向け取引では適格請求書が必要(Shidoの解釈) | 2026年10月1日以後の課税期間から |
契約の核心(支払金額・分量・契約期間)を正確かつ容易に認識できない表示・画面、口コミ・在庫・タイムセールなどの虚偽の表示、操作の反復や威迫的な文言で申込みをさせる表示に規律をかける方向です。広告であることが判別しにくい表示の禁止も論点です。具体的な範囲は、下位法令やガイドラインで示すとされています。
最終確認画面で支払総額の表示を求め、取引条件を分けて表示することの禁止を盛り込みました。注文確定後に別の内容の契約を示すアップセルは、変更前後の対照表示を義務づける案です。注文完了後に契約内容を電子書面で交付する義務も示されています。
返品特約のみを理由に、法定の返品権以外の権利(債務不履行による解除など)を一律に拒む行為を、行政処分の対象にする案です。解約手続きを不当に遅らせたり、合理的な理由なく複雑にしたりする行為も違法とする方向です。
現行の通販規制には、勧誘行為そのものへの規律がありません。SNSなどのチャットでの勧誘は、電話勧誘販売と同等の規律(氏名・販売目的の明示、不実告知や威迫困惑の禁止、再勧誘の禁止など)を基本に検討するとされています。
ここまでのデータから、通販事業者と参入検討者、広告・制作を担う側が取るべき打ち手を整理します。事業領域名は、株式会社Shidoの提供サービスです。
JADMAの売上高は+20.1%(2020年度)、+10.9%(2022年度)、+7.3%(2024年度)、+5.9%(2025年度)と伸びが鈍っています。ネットショッピング利用世帯は56.9%まで来ており、新たに利用を始める世帯の余地は小さくなりました。同じ顧客に選ばれ続ける購入後の設計(定期・再購入・会員化)が、広告費の効率を決めます。
Shidoができること:購入後の導線とリピート設計、LINEを使った顧客との継続接点の設計(デジタルマーケティング、SNSマーケティング)
食品のEC化率は4.52%、化粧品・医薬品は8.82%で、家電(43.03%)や書籍(56.45%)より低く、食品は商取引の全体が約69兆円と大きな分野です。ただし家計の健康食品(+0.9%)と化粧品(+3.8%)の伸びは小さく、競争は激しくなっています。商品の差が出にくい分野では、ブランドの伝え方で選ばれる理由を作る必要があります。
Shidoができること:商品の価値を伝えるブランドの設計と、商品ページ・ブランドサイトの制作(ブランディング戦略、デザイン、Web)
物販系ECの61.7%はスマホ経由で、通販の申込手段もスマホ等のネットが76.4%です。申込み画面の分かりにくさは、売上の機会損失であると同時に、今後は最終確認画面の支払総額の表示、ダークパターンの規律の対象になります。入力項目の少なさと、条件の明快さの両立が必要です。
Shidoができること:スマホ前提のLP・申込み画面・ECサイトの設計と制作、表示事項を踏まえたフォーム設計(Web、EC)
通販企業の96.3%がネット広告を使い、DM(57.0%)、テレビ(46.7%)、新聞(44.4%)、カタログ(43.7%)も併用しています。折込は全体で減る中、通信販売業で増えています。テレビ通販のシェアは6.6%から4.6%に下がりました。媒体を単独で評価せず、反応した顧客のその後の購入まで含めて比べるのが現実的です。
Shidoができること:ネット広告の運用と、新聞折込・テレビ・ラジオ等の媒体選定、反響の計測設計(デジタルマーケティング、マス・メディア広告)
世帯主が80歳以上の世帯では、カタログ・テレビ等の通販(3.0%)がネット通販(1.5%)を上回ります。30歳未満はネット通販が14.1%です。一方、定期購入の相談の60.7%は60歳以上です。年代によって、媒体も、必要な説明の量も違います。解約方法や総額を、最初に分かりやすく見せることが、信頼とクレームの抑制になります。
Shidoができること:年代別のコミュニケーション設計と、カタログ・同梱物・LPの制作(デザイン、マス・メディア広告)
景表法は優良誤認・有利誤認に直罰を設け、薬機法は化粧品の誇大広告に課徴金(4.5%)を設けています。ステマ規制は広告主が対象です。JADMAの調査では、問題のあった広告の媒体はSNS(31.7%)とWeb(31.0%)が中心でした。制作後に確認するのではなく、企画の段階で表示事項と表現のルールを決めておくほうが、手戻りが少なくなります。
Shidoができること:広告・LP・動画の企画段階での表現ルールの整理と、制作物の表示事項のチェックリスト化(Web、撮影・映像、SNSマーケティング)
日本郵便が2026年10月にゆうパックを平均約10%、佐川急便が2027年1月に飛脚宅配便を約13.8%値上げします。ゆうパケットの1cm・2cm以内は360円に一本化されます。送料は「送料無料ライン」「同梱」「小型化」で吸収する設計が必要で、送料を負担するか、価格に含めるか、顧客にどう説明するかが、商品ページの訴求にも影響します。
Shidoができること:送料を含む価格・セット商品の設計と、ECサイトの表示・購入導線の改善(EC、Web)
楽天の国内EC流通総額は6兆2,052億円(2025年)、LINEヤフーの国内ショッピングは1兆8,660億円(2025年度)と大きく、モールは主要な販売先です。一方で、モール・自社EC・D2Cの比率は公表されていません。モールは集客力がある反面、顧客情報とリピートを自社に残しにくい面があります。個人情報保護法の改正(課徴金の新設)を踏まえ、顧客データの取得と利用の目的を整理しておく必要もあります。
Shidoができること:自社EC・SNS・LINEでの顧客接点づくりと、ブランドの世界観を伝える撮影・映像の制作(EC、SNSマーケティング、撮影・映像)
本資料は公的統計と各社の公表値に基づく、日本国内の汎用版です。貴社の商品・顧客・広告のデータを重ねると、どこに手を打つべきかが具体的になります。
以下の情報をお預かりできれば、貴社の商品分野・販売チャネル・顧客層に合わせて、集客、LP・申込み画面、リピート、物流コスト、表示ルールまで、優先順位をつけてご提案します。
商品別、媒体別、モール/自社ECの別の売上と粗利。どの商品・どの経路が利益を作っているかを分けて見ます。
媒体別の広告費、獲得件数、初回購入単価。獲得単価(CPA)と、その顧客の累計購入額(LTV)を並べて、投下先を見直します。
年齢、購入回数、定期の継続期間、解約の理由。リピートが止まる地点を特定し、LINE・メール・同梱物の設計につなげます。
アクセス、離脱率、フォームの入力状況。スマホでの離脱と、表示すべき条件の見せ方を見直します。
出荷件数、サイズ別の送料、配送会社との契約。2026〜2027年の改定の影響額を試算し、価格・セット・送料無料ラインを設計します。
現行の広告、LP、SNS投稿、定期購入の表示。表示事項と表現の抜け・リスクを洗い出し、制作の工程に組み込みます。
進め方:データはExcel・CSV・管理画面のエクスポートのままで結構です。お預かりから2週間で、収益構造の分析、優先施策、広告・LP・CRM・物流の改善案をまとめてご報告します。