株式会社Shido 調査レポート

ホームセンター業界向けマーケティング資料〈関西2府4県〉

作成 2026年9月対象 滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山(近畿2府4県)対象業種 ホームセンター(一般店・プロ向け店)と、DIY・園芸・ペット・日用品の小売主な根拠 経済産業省 商業動態統計/総務省 経済センサス・住宅・土地統計調査・家計調査・社会生活基本調査/自動車検査登録情報協会/日本DIY・ホームセンター協会/各社IR

全国のホームセンター市場は約4兆円で、20年以上ほぼ横ばいです(日本DIY・ホームセンター協会)。関西2府4県の販売額は2025年に約4,860億円(当社推計)で、店舗が増える一方、1店あたりの販売額は下がっています。関西は、車も庭も少ない大阪府と、一戸建と車が中心の奈良・滋賀・和歌山で、まったく違う2つの市場が並ぶ地域です。関西が地盤のコーナンがプロ向け店を増やし、全国大手の再編も進んでいます。本資料は、関西のホームセンターとその取引先が「横ばいの市場で、選ばれる店」になるための材料を、公的統計と業界データからまとめたものです。

約4,860億円
関西2府4県のホームセンター販売額(2025年、Shido推計)。近畿経済産業局の管内は4,985億円・667店
569店
主要14チェーンの関西の店舗数(2026年9月)。うちコーナンが259店(プロ向け78店を含む)
7.47億円
近畿のホームセンター1店あたりの年間販売額(2025年)。2019年の7.80億円から減少
0.605台
大阪府の世帯あたり自家用乗用車(2026年3月、全国46位)。滋賀は1.307台
1位
滋賀県の日曜大工の行動者率(13.6%、2021年)。大阪府の園芸は19.5%で47位
2.9倍
近畿のドラッグストアの販売額(1.43兆円)とホームセンター(0.50兆円)の差(2025年)
CHAPTER 1

市場の全体像 ── 4兆円で横ばい、中身はペットと園芸へ

日本DIY・ホームセンター協会の推計と、経済産業省「商業動態統計」(大手チェーンの集計)で市場の流れを見ます。

ホームセンターの総売上高と店舗数(全国) 年度、売上は億円。日本DIY・ホームセンター協会の推計。
2020年度のコロナ特需(4兆2,680億円)を除けば、約4兆円で横ばいです。2025年度は4兆130億円(前年比−0.1%)。店舗数は2019年度の4,810店から5,080店に増えており、1店あたりの売上は下がっています。
商品別の販売額と2019年からの伸び(全国) 2025年、単位:億円。商業動態統計。
最大の分野はDIY用具・素材(22.6%)と家庭用品・日用品(21.8%)です。2019年からの伸びはペット・ペット用品(+14.9%)と園芸・エクステリア(+10.1%)が大きく、インテリアは−18.5%と縮みました。
3.39兆円
大手チェーン(10店舗以上など)のホームセンター販売額(2025年、全国4,563店)。前年比99.8%
経済産業省 商業動態統計
101.8%
2026年1〜7月の全国の販売額の前年同期比。5月は冷房用品などで109.0%、6月は反動で93.0%
同上
9.41兆円
全国のドラッグストアの販売額(2025年)。2019年比+37.7%。日用品・ペット用品だけで1.27兆円
同上
読み方:市場規模は出典ごとに範囲が違います。協会の推計は業界全体、商業動態統計は大手チェーン(ホームセンターを10店舗以上持つ企業など)の集計です。本資料では、推移と地域の比較に商業動態統計を使います。
CHAPTER 2

関西の規模 ── 店は増え、1店あたりは薄くなる

商業動態統計の近畿経済産業局管内(2府4県+福井県)の値と、府県別が取れる最後の年(2020年)、経済センサス(2021年)で関西の規模を見ます。

近畿のホームセンター販売額と1店あたり販売額 近畿経済産業局管内(福井県を含む)。
販売額(億円)
近畿の販売額は2019年の4,821億円から2025年の4,985億円(+3.4%)で、全国(+3.6%)とほぼ同じ横ばいです。店舗は618店から667店に増え、1店あたりの販売額は7.80億円から7.47億円に下がりました。2026年1〜7月は前年同期比102.2%で、全国(101.8%)を上回っています。
売場1㎡あたりの年間販売額 2020年、単位:万円。経済センサス(2021年)。
大阪府は売場1㎡あたり43.6万円で全国の1.6倍と、小さな売場で多く売る都市型です。奈良・和歌山・滋賀は売場が広く、1㎡あたりの販売額は全国を下回ります。
府県販売額 2020年(億円)店舗 2020年経済センサス 事業所従業者販売額(億円)売場面積(万㎡)1事業所の売場(㎡)
大阪府1,9661742499,1752,24551.52,069
兵庫県1,3881782346,9571,60355.92,391
京都府581731013,10472219.61,939
滋賀県42964862,60452522.32,590
奈良県31648601,67233517.32,878
和歌山県30656591,33331013.92,364
関西計4,986593789(13.0%)24,8455,741(13.4%)180.52,288
全国34,9644,4206,059184,62242,8841,605.22,649

左の2列は商業動態統計年報2020(大手チェーンの集計、府県別はこの年が最後)。右の5列は経済センサス‐活動調査2021(産業細分類6091ホームセンター、法人の事業所、販売額は2020年)。両者は集計の範囲が違います。

Shido推計の方法:2021年以降、商業動態統計のホームセンターの府県別値は公表されていません。近畿経済産業局管内(福井県を含む)の2025年の販売額4,985億円に、府県別が取れる最後の2020年の比率(2府4県÷管内=97.53%)を掛けて、2府4県を約4,860億円と推計しました。
CHAPTER 3

関西の住まいと暮らし ── 「大阪」と「郊外3県」は別の市場

ホームセンターの中心顧客は、一戸建に住み、車で来店し、庭や家の手入れをする世帯です。住宅・土地統計調査(2023年)、自動車検査登録情報協会、社会生活基本調査(2021年)で府県を比べます。

持ち家の一戸建に住む世帯の割合 2023年10月、専用住宅に占める割合(%)。
関西の持ち家一戸建は411万戸(44.9%)です。和歌山・奈良・滋賀は6〜7割で、大阪府は35.9%です。一戸建の平均の敷地は滋賀262㎡・奈良236㎡に対し、大阪市はわずか94㎡です。
世帯あたりの自家用乗用車 2026年3月末、単位:台。カッコ内は全国順位。
滋賀・和歌山・奈良は1世帯1台を超え、郊外の大型店に車で来る前提が成り立ちます。大阪府は0.605台で全国46位、京都44位・兵庫43位と、関西の都市部は車を持たない世帯が多い地域です。
日曜大工と園芸の行動者率 2021年、10歳以上、過去1年(%)。社会生活基本調査。
日曜大工園芸・ガーデニング
滋賀県は日曜大工が13.6%で全国1位です。園芸は和歌山・奈良・滋賀が全国を上回り、大阪府は19.5%で全国最下位です。全国の日曜大工は男性17.4%・女性4.8%、園芸は男性20.3%・女性31.4%で、園芸は女性の趣味です。
府県1980年以前築複層ガラスなし世帯数の増減 2020→25人口 2020→40
大阪府21.1%75.6%+4.2%−10.9%
兵庫県20.8%70.0%+2.5%−12.8%
京都府22.8%69.7%+2.5%−12.1%
滋賀県18.5%59.9%+3.4%−7.4%
奈良県24.7%66.8%−0.0%−18.2%
和歌山県29.0%73.1%−1.4%−21.1%
全国19.8%63.9%+2.3%−10.5%

築年は居住住宅に占める割合(住宅・土地統計調査2023)。複層ガラスなしは二重サッシ・複層ガラスの窓がない住宅の割合。世帯数は国勢調査、人口の見通しは国立社会保障・人口問題研究所(2023年推計)。

マーケティング上の含意:関西には2つの市場があります。大阪府・京都市・神戸市は集合住宅・車なし・庭なしで、日用品・収納・小さな修繕を徒歩や自転車で買う都市型の市場です。奈良・滋賀・和歌山と兵庫・大阪の郊外は一戸建・車・広い敷地で、DIY資材・園芸・農業資材を車で買う郊外型の市場です。古い住宅(1980年以前築)が多い和歌山・奈良には修繕需要、窓の断熱が弱い大阪には省エネ用品の需要があります。
CHAPTER 4

家計の支出 ── ホームセンター関連は10年で3割増、堺市は全国3位

総務省「家計調査」(二人以上の世帯)から、ホームセンターの主力品目への支出を見ます。当社が9品目(設備器具・修繕材料・家事雑貨・家事用消耗品・ペットフード・ペット用品・園芸用植物・園芸用品・電池・自動車等関連用品)を合計しました。

ホームセンター関連9品目の年間支出(全国) 二人以上の世帯、単位:円(Shido計算)。
2015年の12.0万円から2025年の16.0万円へ、10年で+33.4%です。消費支出全体(+9.3%)を大きく上回ります。伸びたのはペットフード(+61%)・洗剤(+52%)・設備器具(+41%)で、電球(−38%)と園芸用植物(−13%)は減りました。名目の金額で、2022年以降は物価上昇を含みます。
関西の都市のホームセンター関連支出 2023〜2025年の3年平均、全国=100、カッコ内は52市中の順位(Shido計算)。
堺市は17.8万円で52市中3位(設備器具3位・殺虫剤1位・電池1位)と、大阪市(81、49位)の約1.4倍です。同じ大阪府の中でも、中心部と郊外はまったく違う市場です。都市別の値は標本が少なく、年ごとに振れます。
品目(3年平均、円)全国大阪市堺市京都市神戸市大津市奈良市和歌山市
設備器具39,33827,531(43)55,801(3)36,107(28)32,844(36)40,335(19)36,889(26)45,906(12)
園芸用植物+園芸用品8,3972,941(52)7,951(21)5,331(45)6,074(37)7,194(29)9,373(11)7,878(22)
植木・庭手入れ代3,835774(49)7,604(6)4,706(15)2,240(37)3,484(24)7,978(5)8,035(4)
家事用消耗品44,12744,048(22)45,435(8)40,188(49)38,209(52)44,009(23)41,965(41)41,226(47)
自動車等関連用品13,5885,532(50)13,365(29)8,251(45)4,181(51)12,820(32)14,286(26)20,246(10)
ペットフード+ペット用品16,67414,74017,70413,53315,04913,22313,53614,855

カッコ内は52市中の順位(Shido計算)。大阪市は園芸が52市中最下位、自動車等関連用品は50位で、一戸建・車に関わる品目が弱い一方、日用消耗品は全国並みです。

CHAPTER 5

競合の構造 ── 関西はコーナンの地盤、郊外はコメリ

主要チェーンの関西の店舗数を、2026年9月22日に各社の公式店舗検索から数えました。同じ敷地の一般店とプロ向け店は別々に数えています。

主要チェーンの関西の店舗数(府県別) 2026年9月22日。
大阪兵庫京都滋賀奈良和歌山
大阪本社のコーナンが259店(うちコーナンPRO78店)で、関西の主要チェーンの店舗の45%を占めます。大阪府では176店中128店がコーナンです。滋賀・和歌山・奈良・兵庫北部の郊外では、中小型店のコメリ(121店)が面で押さえています。カインズ(19店)やビバホーム(14店)など全国大手の関西の店舗は少なく、兵庫の播磨ではアグロ、兵庫北部・京都北部ではジュンテンドーが地域の主役です。
人口10万人あたりの主要チェーンの店舗数 店舗は2026年9月、人口は2025年国勢調査速報(Shido計算)。
和歌山は人口10万人あたり6.5店で、大阪(2.0店)の3倍以上です。郊外では1店あたりの商圏人口が小さく、都市部では1店が大きな人口を抱えます。
主要4社の既存店売上の前年同月比 2026年1〜8月(%)。各社の月次開示。
コーナンDCMコメリナフコ
2026年は中東情勢でプラスチック製品などの需要が4〜5月に急増し、6月に反動で落ち込みました。1〜8月の累計ではコーナン104.1%・コメリ103.0%に対し、DCMは99.0%と差が出ています。
企業決算期営業収益(前年比)営業利益店舗特徴
コーナン商事(大阪)2026年2月期5,198億円(+3.7%)224億円(−10.4%)671近畿が店舗の38%・売上の42%。プロ向け業態の売上1,477億円(29.4%)、PB比率35.7%
DCMホールディングス2026年2月期5,423億円(−0.4%)310億円(−6.7%)918既存店−4.2%。ケーヨー・エンチョーを統合。関西は56店で、不採算店を閉店
カインズ(非上場)2026年2月期売上5,874億円非公表263自社で企画・製造するSPA型。アプリ会員591万人。大阪の大都(DIY FACTORY)を買収
コメリ2026年3月期3,854億円(+1.6%)231億円(+2.9%)1,234PB比率48.7%、EC比率6.8%(8割超が店舗受取)。関西物流センターが稼働
アークランズ(ビバホーム)2026年2月期3,411億円(+8.0%)142億円(−12.5%)HC141ジョイフル本田と統合で基本合意。子会社の会計疑義で日程は未定
ナフコ2026年3月期1,753億円(−3.6%)16億円359既存店96.4%。関西は兵庫・滋賀に多い
ロイヤルホームセンター(大阪、大和ハウス系)2026年3月期817億円(−0.7%)34億円67プロ向けのロイヤルプロを展開。関西23店

決算期は各社で違います(2月・3月)。コーナン・コメリ・DCMは営業収益(不動産賃貸収入などを含む)。アークランズは外食事業を含みます。

CHAPTER 6

顧客の買い方 ── 品揃えで選ばれ、日用品とペットはドラッグストアに流れる

民間の消費者調査と、ペットフード協会の購入先調査から、ホームセンターの使われ方を見ます。いずれも全国の調査です。

ペットフード・用品の購入先に「ホームセンター・ディスカウントストア」を挙げた割合 複数回答(%)。ペットフード協会。
犬の飼い主猫の飼い主
ペット用品の最大の買い場はホームセンターですが、4年で7〜8pt下がりました。代わりにドラッグストア(犬26.7%→34.1%)とネット通販(犬40.6%)が伸びています。商業動態統計ではペット用品はホームセンターで最も伸びている分野(2019年比+14.9%)で、守るべき売場です。

ホームセンターの使われ方(全国の民間調査)

  • 目的買いの店。利用目的は「目的の商品を買う」86.1%。店を選ぶ理由は品揃え71.0%、価格57.0%、立地41.5%。月1回以上の利用は3割強で、2014年から減っている(マイボイスコム 2024年1月、n=9,558)。
  • DIYの材料は100円ショップと二分。直近1年にDIYをした人は3割強。材料の入手先はホームセンターと100円ショップが各5割前後(マイボイスコム 2024年9月、n=9,285)。
  • チラシがまだ強い。日用品の情報源は紙・電子のチラシ52.9%、店頭POP40.9%。20〜30代はSNSが22〜30%(mitoriz 2025年10月、n=2,993)。
  • 近畿の利用1位はコーナン。地域別の利用店舗の調査で、近畿ではコーナンが1位(マイボイスコム 2024年1月)。
プロ客(職人・事業者)の使い方内容
主に使う店プロ向けホームセンター44.7%、会員制のプロショップ28.1%、一般のホームセンター24.0%
店を選ぶ理由事業所から近い35.7%、自宅から近い24.7%、幹線道路沿い17.5%
会員・アプリ会員登録80.4%、会員アプリの利用55.1%。便利なサービスは「ネット注文+現場への配送」38.8%
ホームセンター以外の調達先ECサイト(Amazon・モノタロウなど)46.4%
関西の土台関西の建設業は65,757事業所・従業者48.2万人(2021年)。新設住宅着工は2025年度12.4万戸(前年度比−10.3%)で、仕事は新築からリフォームへ移っている

プロ客の調査はメグリ「ホームセンターを業務で使う事業者の調査」2025年8月(建設・農業・製造など、n=526)。建設業は経済センサス2021、住宅着工は国土交通省 建築着工統計。

CHAPTER 7

再編と逆風 ── 大手の統合、閉店と居抜き、ドラッグストアの攻勢

横ばいの市場で規模を求めて、2025〜2026年に大手の再編が一気に進みました。

時期内容
2025年5月DCMがエンチョー(静岡)を株式交換で完全子会社化。ケーヨーは2024年に吸収合併済み
2025年12月カインズが大都(大阪。DIY・工具のEC「DIY FACTORY」運営)を買収
2026年2〜4月コーナン商事がアレンザHD(バロー系、ホームセンター・ペット専門店)へTOB。持分法適用会社にし、アレンザは6月に上場廃止。バローHDと資本業務提携し、PBの相互供給と関西・関東の開拓で組む
2026年4月アークランズ(ビバホーム)とジョイフル本田が経営統合で基本合意(合算売上高は約4,700億円)
2026年7月アークランズの子会社ペッツファーストHDで不適切会計の疑いが判明。統合日程は未定に、第1四半期決算の発表も延期

関西の閉店と出店

  • DCMの閉店が続く。姫路山吹(2024年12月)、奈良の真美ヶ丘(2025年2月)、高砂(2025年7月)、堺美原(2025年12月)、京都の洛西(2026年5月)。
  • その跡や近くにコーナン。真美ヶ丘(2025年9月)と高砂(2026年4月)にコーナンが開店。同じ物件かは未確認。
  • プロ向け店の出店。コーナンPROが矢田・中環堺長曽根・東三国(大阪)、川西加茂(兵庫)、千代原口(京都)、桜井(奈良、2026年9月)に出店。

逆風の中身

  • ドラッグストアの攻勢。近畿のドラッグストアは1.43兆円・3,221店で、ホームセンター(0.50兆円・667店)の2.9倍。洗剤・紙・ペットフードを近所で買える。
  • 1店あたりの売上が下がる。店は増えても市場は横ばいで、近畿の1店あたり販売額は7.80億円→7.47億円。
  • 利益が伸びない。DCM・コーナン・アークランズは増収または横ばいでも営業減益。人件費・物流費・電気代が上がっている。
  • 郊外の人口が減る。2040年に奈良は−18.2%、和歌山は−21.1%。郊外型店の商圏が縮む。
CHAPTER 8

Shidoからのご提案
「都市」と「郊外」で売り方を分ける

ここまでのデータから、関西のホームセンターとその取引先(メーカー・卸・施工会社)が取るべき打ち手を整理します。

1. 大阪都市部は「徒歩圏の日用品と小さな修繕」

大阪府は車が0.605台(46位)、園芸は47位、1㎡あたりの販売額は全国の1.6倍です。小型店・駅近・自転車での来店、収納・掃除・小さな修繕の提案、当日配送や店舗受取で、ドラッグストアと100円ショップに流れる日用品の需要を取り戻します。窓の断熱が弱い住宅が75.6%あり、省エネ用品の提案余地も大きい地域です。

Shidoができること:小型店・駅近向けの収納・掃除・小さな修繕の売場POP・棚札のデザイン(デザイン)、当日配送・店舗受取の案内ページの制作(Webサイト・コンテンツ制作)。

2. 郊外は「週末の車で来る一戸建世帯」

滋賀・奈良・和歌山は持ち家の一戸建が6〜7割、車は1世帯1台超、敷地は230〜260㎡です。滋賀はDIYが全国1位、奈良・和歌山は植木・庭手入れ代が52市中5位・4位です。園芸・エクステリア・DIY資材の季節の提案と、週末のワークショップで来店の理由をつくります。

Shidoができること:郊外店の園芸・エクステリア・DIY資材の季節のチラシ・売場ツールのデザイン(デザイン)、週末ワークショップの告知ページと紹介動画(Webサイト・コンテンツ制作/撮影・映像制作)。

3. プロ客を会員化し、現場に届ける

プロ客の8割が会員登録し、4割近くが「ネット注文+現場配送」を便利と答えています。新築が減り仕事はリフォームへ移っています。会員アプリ、朝の早い開店、現場への配送、Amazon・モノタロウと比べた価格と即日性で、プロ向け店どうしの競争に備えます。

Shidoができること:プロ向け会員アプリ・会員サイトの制作(EC構築・運用)、現場配送・朝の開店の案内資料のデザインとプロ客向けの広告(デザイン/デジタルマーケティング)。

4. ペット・園芸を「伸びる売場」として守る

ペット用品は全国で+14.9%、園芸は+10.1%と伸びていますが、ペット用品の購入先としてのホームセンターの割合は4年で7〜8pt下がりました。フードの定期購入、LINEでの相談、シニア犬猫向けの品揃えで、ドラッグストア・ネット通販への流出を止めます。

Shidoができること:ペット用品・園芸の売場訴求ツールのデザインと商品写真の制作(デザイン/撮影・映像制作)、LINE公式アカウントでの定期購入・相談の設計(SNSマーケティング)。

5. 堺・南大阪は「郊外型の大市場」として別に扱う

堺市のホームセンター関連支出は52市中3位で、大阪市の約1.4倍です。同じ府内でも、大阪市と堺・南河内・泉州では売れる物が違います。チラシ・Web広告・品揃えを、府単位ではなく市・校区単位で分けることが効率を上げます。

Shidoができること:堺・南河内・泉州と大阪市を分けた商圏分析(リサーチ&インサイト)、市単位のチラシ・Web広告の制作と出稿(デザイン/デジタルマーケティング)。

6. 防災と猛暑を「毎年の定番需要」にする

南海トラフ地震の30年以内の発生確率は「60〜90%程度以上」で、食料などの備えをする人は46.1%に増えました。一方で大阪府で家具を固定している人は27%です。2026年5月は冷房用品で電気の売上が前年比132%でした。防災の日・台風前・梅雨明けを年間の販促カレンダーに組み込みます。

Shidoができること:防災の日・台風前・梅雨明けの販促カレンダーに沿った売場POP・チラシのデザイン(デザイン)、防災・猛暑用品の特集ページの制作(Webサイト・コンテンツ制作)。

ご提案:貴社のデータをお預かりできれば、店舗ごとの商圏戦略にできます

本資料は公的統計と業界調査に基づく関西全体の汎用版です。以下の情報をお預かりできれば、店舗ごとの商圏と顧客の実態に合わせて、狙うべき顧客層・エリア・品揃え・販促をご提案できます。

会員・ポイントカードのデータ(匿名で可)

住所の町名・年代・来店頻度・購入部門。どの町から、どの部門を買いに来ているかを地図と数字で出します。

部門別・店舗別の売上

DIY・園芸・ペット・日用品などの月別売上。店ごとの強い部門と、流出している部門を見つけます。

チラシの配布エリアと反響

配布部数・エリア・掲載商品と、その週の売上。効くエリアと効かないエリアを分け、配布を見直します。

アプリ・EC・店舗受取のデータ

アプリの利用、ネット注文、受取の件数。来店につながるデジタル施策を設計します。

Googleビジネスプロフィール・Web解析

検索語句・経路検索・電話数、口コミ。近隣の競合店と比べた見え方を点検します。

プロ会員の購買データ

業種・購入品目・来店時間帯。プロ客に向けた品揃えと、配送・会員サービスを設計します。

進め方:データはExcel・CSV・管理画面のエクスポートのままで結構です。お預かりから2週間で、店舗ごとの商圏と顧客の分析、狙うべき顧客層とエリアのリスト、チラシ・Web広告の配分、年間の販促カレンダー(園芸・防災・猛暑・年末を含む)をまとめてご報告します。

SOURCES

出典と注意事項

  1. 経済産業省「商業動態統計」ホームセンター商品別販売額等及び前年比(2026年7月分、2026年9月15日更新)、ドラッグストア販売額。「商業動態統計年報2020」第Ⅶ部第3表(都道府県別、statInfId=000032104185)。https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/
  2. 日本DIY・ホームセンター協会「年間総売上高とホームセンター数の推移(推計値)」。https://www.diy.or.jp/
  3. 総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」卸売業・小売業 産業編(都道府県表)第2表(statInfId=000040032857)、「平成28年経済センサス‐活動調査」、「平成26年商業統計」。第9-1A・9-1B表(建設業)。
  4. 総務省「令和5年住宅・土地統計調査」付表・第5-1表・第8-4表・第21表・第29-1表。「令和7年国勢調査 人口速報集計」。国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。
  5. 自動車検査登録情報協会「令和8年 自家用乗用車の世帯当たり普及台数」2026年8月18日。
  6. 総務省「令和3年社会生活基本調査」第93-2表(日曜大工・園芸の行動者率、statInfId=000032223421)。順位はShido計算。
  7. 総務省「家計調査(二人以上の世帯)」第4-1表 2015〜2025年。ホームセンター関連9品目の定義、3年平均、52市中の順位はShido計算。
  8. 国土交通省「建築着工統計調査」住宅着工統計 年度次 都道府県別(2025年度)。
  9. ペットフード協会「令和7年 全国犬猫飼育実態調査」購入利用実態。マイボイスコム「ホームセンターの利用」(第5回、2024年1月)、「DIY・ハンドメイド」(第2回、2024年9月)。mitoriz「食品・日用品の買い物に関する調査」2025年10月。メグリ「ホームセンターを業務で利用する事業者の調査」2025年8月。
  10. 地震調査研究推進本部 地震調査委員会「長期評価による地震発生確率値の更新」2026年1月。内閣府「防災に関する世論調査」2025年。大阪府「府民の防災意識アンケート」2023年。
  11. 各社の公式店舗検索(2026年9月22日取得):コーナン、コメリ、DCM、ナフコ、ロイヤルホームセンター、ジュンテンドー、カインズ、ホームセンターアグロ、アークランズ(ビバホーム・ムサシ)、島忠、ハンズマン、ジョイフル本田、ホームセンターバロー。
  12. 各社決算資料・月次開示:コーナン商事、DCMホールディングス、コメリ、ナフコ、アークランズ、ジョイフル本田、ハンズマン、アレンザHD、ニトリHD(島忠)、カインズ 会社概要、大和ハウス工業 ファクトブック(ロイヤルホームセンター)。業界再編は各社の適時開示と報道。
注意事項:2府4県のホームセンター販売額(2025年)は、近畿経済産業局管内(福井県を含む)の値に2020年の比率を掛けたShido推計です。商業動態統計は大手チェーンの集計、経済センサスは法人の事業所の集計で、範囲が違います。店舗数は各社公式サイトの2026年9月22日時点の表示で、同じ敷地の一般店とプロ向け店を別々に数えています(敷地の数はこれより少なくなります)。関西の地元資本の小規模なホームセンターは数えていません。家計調査の都市別の値は標本が少なく振れやすいため、目安として見てください。民間調査は全国のネット調査で、関西の値ではありません。